共通ポイントカードは、複数の店で発行するポイントを1枚のカードに集約して貯められるのが特徴。使える店がもっとも多いTポイント、リクルート系ショップに強いPonta、ネット通販でお得な楽天スーパーポイント、そして昨年末に新規参入した、NTTドコモが運営するdポイントだ。これらを「4大共通ポイントカード」といえよう。
いったいどれを持つべきなのだろうか。家族構成:夫(50才)、妻(44才)、長男(大学1年)、長女(高校1年)の一家(手取り月収33万2850円 毎月の貯金2万9676円)をモデルケースにして、ポイント交換案内サイトを運営する菊地崇仁さんに聞いた。この一家は毎月964ポイント(=964円分)が貯まるという。そして、特に今年は共通ポイントがより貯めやすくなったそう。
「4月から始まった電力自由化では、ほとんどの電力会社がポイントを付与するプランを打ち出しています。例えば東京ガスの電気契約で貯まる“パッチョポイント”。一見、共通ポイントとは関係がなさそうに見えますが、これは4大共通ポイントのどれにでも移行が可能なんです。他にも銀行や新聞など、固定費のポイント付与は増えています」
固定費は額が大きい上、必ず支払うものなので、これにポイントが付くのは大きい。少し意識すれば月額約900円相当のポイントが貯められる。これは、年間にして約1万円分に相当する。見逃すには惜しい額だ。
しかし、ポイントに振り回され、余計な支出をしては本末転倒というのは、マネーライターの松岡賢治さん。さらにこう続ける。
「ポイントは、使って初めて意味を持ちます。貯めただけでは価値がない。有効期限もあるので、数十円単位でもこまめに使うことをおすすめします」(松岡さん)
※女性セブン2016年7月7日号