吉田みく「誰にだって言い分があります」

コロナで仕事が減って占い講座を受講した20代女性の挫折と後悔

家族に言えない秘密が知らぬ間に…(イメージ)

最初の意気込みはよかったが…(イメージ)

 コロナ禍でそれまでの日常が覆される中、転業や転職を強いられている人がいる。今年4月からの緊急事態宣言下では、多くの飲食店が閉店や休業の憂き目に遭った。フリーライターの吉田みく氏が話を聞いたのは、そんなピンチに見舞われた飲食店勤務の20代女性。そこで彼女が決意したこととは──。

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「ピンチをチャンスに変えたくって、新たな道を切り開こうと思ったんです」

 そう語るのは、都内在住の飲食チェーン店勤務、森田郁美さん(仮名・26歳)。コロナ禍をきっかけに、人生を変えようと意気込んでいた。

 新型コロナウイルス感染拡大により、緊急事態宣言中の飲食店は休業を余儀なくされた。その結果、収入は大幅に減少。中には、資金繰りに行き詰まり閉店に追い込まれる店も数多くあった。政府からは補償金が出たものの、それだけで賄える店はほとんどない。

 近頃、Go Toイートで活気が出始めた飲食店であるが、第3波到来のニュースが飛び交い、また雲行きが怪しくなり始めた。忘年会・新年会シーズンにも大きな影響がありそうだ。

「緊急事態宣言で1か月以上も休んだときは、精神的に来るものがありました。そこで出会ったのが、オンラインでできる占いでした」(森田さん、以下同)

 手相、タロットカード、四柱推命……、色々な占いをオンライン上で試したという森田さん。コロナ禍で仕事が不安定な状況のなか、占いは“心の救い”だったそうだ。

 自宅にいる時間が増えたことにより、占いと向き合う時間も長くなった森田さんは、より深く勉強したくなったという。その結果、通信講座での占いに関する民間資格取得に向けて動き始めた。

「私自身で占えたらいいなぁと思い、資格取得のための講座を契約しました。もちろん開業も視野に入れています。決して安くはないですが、将来のための投資だと思ったらここは頑張るべきだなと思いました」

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