当たり前のように捨てている不用品が、立派な“資産”であることを知らない人は多い。フリマアプリでは、自分で値づけして出品することが可能であり、自分にとっての不用品を、販売してリユースすることで、ちょっとしたお金を得られるのだ。
「メルカリ」「ラクマ」「ペイペイフリマ」「ヤフオク!」など、複数存在しているフリマサービス。リユースに挑戦するなら、「どこに出品するか」が重要だ。主な出品サイトの特徴を知っておきたい。オールアバウト・フリマアプリガイドの川崎さちえさんはこう話す。
「買い手はあらゆるアプリやサイトを見比べて、安いものや状態のいいものを吟味します。つまり、ある程度人気のある商品や有名ブランドのものなら、どこに出しても売れる。自分にとって使い勝手のいいところを選んでください」
初心者ならメルカリで「リユース入門」
「初心者にはメルカリがおすすめ」と、専門家は口をそろえる。フリマアプリの達人・中野有紀子さんが語る。
「手数料が販売価格の10%と、ほかより高めですが、利用することでdポイントが貯まり、使うこともできます。また、商品の写真を入れてバーコードを読み込むだけでタイトルを自動で入れてくれたり、説明文の例文が出たりするので、初めてでもスムーズに出品できます。商品の破損や配送ミスなどのトラブルがあっても、メルカリが間に入ってくれるという安心感もあります。
また、偽物や不正な出品の取り締まりも厳しく迅速なので、出品者にとっても買い手にとっても安全度が高い。発送方法には、宅急便の『らくらくメルカリ便』とゆうパックの『ゆうゆうメルカリ便』があって、扱うコンビニなど、自宅や職場から近い方を選べばいい。また『らくらくメルカリ便』はサイズによって集荷もしてくれます。当日でも時間指定できるので非常に使いやすい」
取引の簡単さに加え、ユーザー数も多いので、出品すると比較的すぐに売れやすい。ネット古物商を営む、リサイクルアドバイザーでネット販売講師の泉澤義明さんが説明する。
「かつては若い女性が多い傾向にありましたが、いまはシニア層も使っています。慣れたら5分くらいで出品できてしまいます」