蒸し暑い日々が続く中、強い日差しを感じる日もあり、夏の気配が感じられるこの季節。街行く人の服装は、多くは長袖から半袖へと切り替わっているが、中には長袖を着続ける人もいる。「夏でも長袖派」の人たちに事情を聞いてみた。
メーカーで働く30代の女性・Aさんは、今年の夏も基本的には長袖を着続ける予定だ。なぜなのか。
「一番の理由は、太陽の光を浴びるとかゆくなる体質だからです。『暑くないの?』とよく聞かれるんですけど、ゆったりした通気性が良い素材を選べば、全然暑くはないです」(Aさん)
しかし夏でも長袖を突き通していると、思わぬ誤解を受けることもあったという。
「ある日、『いつも長袖だけど、タトゥーでもあるの?』と言われたことがあって、びっくりしました。そういう人もいるのかもしれませんが、別に人が何を着てようが関係ないじゃないですか。みんな、人の服装をよく見てるんだなあと感心してしまいました」(Aさん)
金融業界で働く20代の女性・Bさんは、「家では半袖ですが、出かける時は日焼け対策で、なるべく長袖を着るか、そうでなくても長袖の薄い羽織を持って行きます」と話す。
「日焼け対策用の、腕を覆う長い手袋のようなものを使ったこともありますが、腕に張り付く感じが慣れないのと、着脱が面倒くさい。だったら最初から長袖を着てしまえばいいんだと思うようになりました。長袖といっても麻やメッシュの素材で、風通しがいいものです。日焼けしたくないということもありますが、日光も、肌に直接照りつけるほうが暑く感じます。また、お店や電車のなかは大体冷房がきつくて寒いので、そういった時のためにも、長袖のほうが安心です」(Bさん)