コンビニで販売されている弁当や惣菜の“ミニサイズ化”が進んでいる。弁当だけでなく、カレーライス、冷やし中華、スープ、パスタ、ナン、細巻など、ミニサイズのラインナップも豊富だ。ガッツリ食べたいという人には物足りなさがあるかもしれないが、こうした小容量商品の拡充を歓迎する人も少なくない。消費者たちの生の声から、その魅力を探った。
「ミニサイズの弁当は本当に待っていた商品でした! 小食なのに欲張りな私にとってはぴったりで、重宝しています」
そう語るのはIT企業に勤める20代女性・Aさんだ。出勤時のランチに買うことが多いという。
「ちょっとずつたくさん食べたいので、ミニサイズの弁当なら、もう1品何らかのお惣菜か、スープをプラスできます。組み合わせるのが楽しいし、栄養バランスも取れるので嬉しい」(Aさん)
夜は基本的に自炊することにしているが、「作りたくない日」にはミニサイズの出番だという。
「ミニサイズの弁当をメインにして、冷蔵庫に残っている食材でササっともう1品サイドメニューを作るだけなので楽だし、冷蔵庫が片付いて一石二鳥です。1品作るのも面倒な時は、何らかを、“ちょい足し”。例えば、ミニスープならお肉を少しだけプラスして、レンジでチンして終わりです」(Aさん)
ランチでも夕食でもなく、「朝食専用」という人もいる。メーカーで働く30代女性・Bさんだ。基本は在宅勤務だが、月に何日かは出勤日がある。その時にはミニサイズの弁当を朝食にするという。
「出勤する日はちょっと早めに家を出て、コンビニで買ったものをデスクで食べながら作業をします。以前はおにぎり2個が定番でしたが、ミニサイズの弁当が発売されてからは、買うことが多くなりました。おにぎり2個で300円前後なら、同じ価格帯の弁当を買った方が、おかずもあって得した感覚になるので、定番になっています。弁当以外にパスタも良く買います。バリエーションが豊富で飽きません」(Bさん)