投資で1億円超えを達成した人を、いつからか「億り人」と呼ぶようになった。ハンドルネーム「メガヴィン」さん(40代・投資歴10年)もその一人。メガヴィンさんが、自身の投資遍歴を振り返る。
* * *
私は現在40代前半ですが、20代の頃は親が所有するマンションの管理業をやっていて、「もっとガツガツ働きたい」「やりがいのある仕事はないか」と考えていたときにテレビで株式投資を知って、「こんなに儲かる人がいるんだ!」という安易な気持ちで始めました。
2006年6月の29歳のときに元手100万円で株をスタートし、あっという間に150万に殖やすことができて、「俺って天才なんだ」と調子に乗りました(笑)。
しかし、預貯金もつぎ込んで1000万円ほどの資金で本格的に始めたところ、半年で500万円ほどヤラれてしまって……。知識もなく適当にやって勝てるほど甘くはないことを痛感しましたね。
それから、ミクシィの株コミュニティのオフ会にも参加して、さまざまな投資家さんに投資の考え方を教えてもらったり情報交換をするようになったのが、大きな転機になりました。
それまでも四季報を読んで業績や財務の分析などもしていましたが、プロと勝負しても勝てない。そこでIPO(新規上場)銘柄や新興市場を主戦場として、自分で勝率が高いと思う場面だけで勝負をするように徹底しました。
いくらテクニカル分析や板を勉強しても、ザラ場に手を出すと全然勝てなかったので、寄り付き直後や大引け前の自分が勝てそうなときだけ参加するようにしています。そのためか、私のトレード勝率は8割程度まで上がりました。