NTTドコモは、データ容量20GBまで利用できる料金プラン「ahamo」に、毎月合計100GBまで利用できるオプション「ahamo大盛り」を6月からスタートする。これまでの月額2970円の「ahamo」に、月額1980円の「大盛りオプション」をプラスした月額4950円で利用可能となる。大手キャリアの値下げや格安SIMなど、競合がひしめく中で「ahamo大盛り」はどういったタイプのユーザーの選択肢となり得るのか。乗り換えを検討中の人に考えを聞いてみた。
自宅にWi-Fi環境がない一人暮らし
自宅に固定回線を持っていないので、「乗り換え候補になる」というのはメーカーに勤務する20代男性・Aさん。現在はNTTドコモのデータ量無制限プラン「5Gギガホ プレミア」(月額7315円、3GBを超えた場合)を利用中だ。
「一人暮らしなので引っ越しすることもあるし、在宅勤務でも固定回線はちょっとやりすぎかなと思って、同プランを契約しました」(Aさん)
Aさんの使用用途としては、在宅勤務でのオンライン会議をはじめ、YouTubeや動画系のサブスクリプション、オンライン会議など。最近、使用データ容量を調べると、100GBまで行かないことに気が付いたという。
「私が家でWi-Fiを使うのは、動画視聴がメイン。家にはテレビがなく、サブスクで映画やドラマを見ています。でも100GBまでいかない月も多いので、少しもったいない。それなら7000円以上かかっている今のプランより、4950円のahamo大盛りに乗り換えた方がお得だと考えました。もちろん、光セット割や家族割などを組みわせている人(月額4928円)はahamo大盛りと同じくらいの金額なので、お得感があると思いますけど」(Aさん)
デュアルSIMから乗り換え検討
複数社の契約からahamo大盛り1本に絞ろうと考える人もいる。メーカーに勤める30代女性・Bさんは、LINEMOミニ(月額990円)と楽天モバイル(月額3278円、20GB超過後)をデュアルSIM対応の1台のスマホで2回線を利用している。固定回線代わりにしている楽天モバイルからahamo大盛りへの乗り換えを検討中だ。
「確かに楽天モバイルは安くて魅力的ですが、私が使用する環境では電波が安定しないことがネック。100GBも使用しないので、LINEMOミニと楽天モバイルどちらも解約し、ahamo大盛りに乗り換えるかもしれません。計算すると約700円料金が高くなりますが、固定回線代わりにするなら、安定したドコモ回線を利用できるのは大きなメリットだと感じました。通信の容量より安定性を取る人は向いていると思います。
実際、私の友人は固定回線を解約してahamo大盛りに乗り換えると言っています。100GBも使わないなら、家だけでなく出先でも使える方がいい。契約中の固定回線と同じ価格帯なら、ahamo大盛りの方が使い勝手がいいと感じているみたいです」(Bさん)