2009年12月に発行された元FXトレーダー・磯貝清明氏の著書『突然マルサがやって来た!~FXで10億円稼いだ元ヒルズ族社長の絶頂と貧民転落~』(小学館)を、『マネーポストWEB』にて全文公開(全10回)。第10回は、第5章「FXの借りはFXで返す! 税金1億6000万円完納への途」の後半と「おわりに」です。
(ここに書かれている内容は、断り書きのない限りすべて同書発行時点のものである点をご了承ください。また、本文中に登場する人物名は、著者・磯貝氏を除いて仮名です)
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第5章 FXの借りはFXで返す! 税金1億6000万円完納への途(後半)
■国税局から「引き続きFXをがんばってください!」とエールをもらった
おかげさまで、こうした細々とした発信活動でも、注目してくれるマスコミさんがいるようで、複数のマネー誌から取材依頼が舞い込むようにもなりました。
中には「スクープ! 脱税摘発"元ヒルズ社長"が語る『10億円稼いだFX投資術』(&納税のすすめ)」なんて刺激的なタイトルのインタビュー記事を掲載してくれたマネー誌もありました。
トッカンさんも、僕のブログや僕が取材を受けたマネー誌をわざわざ購入してチェックしてくれているというので、
「今度ブログに登場してくださいよ」
と頼んだら、
「勘弁してください」
というので、よほどビジュアルに自信がないのかなあと思い、
「じゃあ名前だけでも」
と、僕なりに気を遣ってみたのですが、
「絶対イヤです」
と、けんもほろろに断られました。ちなみに、トッカンさんは最初、
「FXはもうやめて、コツコツ働いて納税してください」
と口では言っていましたが、普通に働いて1億6000万円も納税するなんて無理だということはさすがにわかっている様子。僕がある月末に、
「先月はFXが調子よかったんで、200万円納税しました!」
と、張り切って報告すると、
「すごいですね! 引き続きがんばってください!」
と応援してくれました。ただし、
「今月ちょっと負けてて……」
などと弱音を吐いたときには、
「FXはもうやめなさいと言ったでしょう!」
とビシバシ怒られました。言ってることがもうむちゃくちゃですが、稼いで納税する分には黙認、ということのようです。