2020年、2021年と遠出が難しい状況が続いたが、2022年の夏休みは様々な旅行支援策が実施され、久々にお出かけムードが盛り上がっている。目的や目的地をはっきり決めて行く旅行も楽しいが、「優雅にリゾート気分を味わう」というのも旅の楽しみ方の1つ。東京およびその近郊から気軽に行ける代表的な高原の避暑地、長野県の「軽井沢」と栃木県の「那須」について、ライターの金子則男氏が解説する。
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昨年、一昨年と旅行業界はコロナでボロボロでしたが、「県民割」など取り組みもあってか、予約は好調なようです。ただ、まだコロナに対する“遠慮”があるのか、「安・近・短」(安い・近い・短い)の傾向は続いているとか。そこで、東京から100~200km程度に収まる避暑地としてり「軽井沢」と「那須」をピックアップ。項目別に比較してみました。
【アクセス(公共交通機関)】鉄道の便利さは軽井沢に軍配
鉄道で便利なのは軽井沢です。新幹線を使えば東京~軽井沢間は最速61分。少し寝坊して家を出ても、ランチは向こうで食べられる計算で、この所要時間なら日帰りも楽勝です。
新幹線を使えるという点では那須も同様ですが、注意点は駅がある場所。東京~那須塩原駅は軽井沢同様60分強ですが、軽井沢が駅を降りればすぐに観光地なのに対し、那須のリゾート地帯は駅から離れており、新幹線を降りてからバス等で移動するのが少々面倒です。
【アクセス(車)】那須は車での移動が前提の施設も多い
軽井沢は高速の出入り口が観光ゾーンから微妙に離れており、メインストリートの「旧軽井沢」は車を降りて歩くことになります。アウトレットモールも駅の目の前ですし、車がなくても十分に楽しめます。ただし、北軽井沢方面には素晴らしいドライブコースもありますし、買い物をたくさんしたい人には車が良さそうです。
那須は車がお勧めです。上述の通り、リゾート地帯は駅から離れており、車での移動が前提の場所にある店や施設も多いのが特徴。「道の駅」も数か所あるので、高原野菜などを買い込むのにも車が便利です。