へそ出しTシャツや厚底ブーツなど、2000年頃に流行った「Y2Kファッション」が、Z世代を中心に支持され、リバイバルブームになっている(「Y2K」は「Year 2000」のこと)。そこに欠かせないアイテムのひとつが、ルーズソックスだ。
1990年代、安室奈美恵のファッションを模倣する“アムラー”のコギャルたちを中心に一世を風靡したルーズソックスだが、今年はアパレル各社からカラーバリエーション豊富な商品がリバイバル発売されている。
アパレル大手の「しまむら」のルーズソックスは、ピンクや水色などのカラー展開と、490円(税込539円)という低価格で若年層に人気だ。
2000年代の女子中高生の間で大ブームを巻き起こしたアパレルブランド、「EASTBOY(イーストボーイ)」の制服ライン「EASTBOY School(イーストボーイスクール)」も、新商品としてブランドロゴマーク入りのルーズソックスの発売を開始。丈は80cmで、ブランドの公式サイトでは「くしゅくしゅとしてはくルーズソックス。片面に女神刺繍入りのソックスです。足元にボリュームを出してふんわりアレンジできます。イベントやお出掛けにお友達とお揃いで是非ご着用してください」と説明されている。
現在30代の女性たちの中学・高校時代には、イーストボーイのチェックスカートとニットベスト、リボンを合わせたスタイルが大流行したが、Z世代の若者はルーズソックスをどのように取り入れているのか。埼玉県から都内の私立大学に通っている女性・Aさん(19歳)は、こう話す。
「2年前くらいから私の地元でもルーズソックスが流行り出してきて、2022年にSNSを中心にトレンドが広まっていった気がします。きっかけはTikTokのインフルエンサーたちが取り入れていたからですね。
動画でバズると、やっぱり真似したくなります。インスタでもルーズソックスを履いている女子が増えて、みんなで放課後に一緒に履いて自撮りしたり、『思い出作りにルーズを履く』というのが流行っています」