トリッキー(tricky)は、罠やひっかけがあって油断ならないという意味ですが、よく相場の状況を表現する時に使われます。上がると思えば唐突に下がる、下がると思えば唐突に上がるといった相場に翻弄させられていることを示します。
つまりは、投機筋中心のレンジ相場の時に、良く使う用語だと言えます。
トリッキーな相場では、マーケットは目先の材料に飛びつきますが、売ったら買わなければならない、あるいは買ったら売らなければならないという宿命を負った投機筋が中心ですので、一方向への動きは長続きしません。
そのため、売っても下がらない、買っても上がらないとなると、全く唐突に投機筋は売りと見せかけて買い戻したり、買いと見せかけて売りに転じたりしますので、まさに油断の出来ない相場になるわけです。
チョッピー(choppy)という用語もあります。これは、変動の激しいこと意味します。
トリッキーとチョッピーは、似たような意味合いですが、トリッキーは意図的に仕組まれているようなニュアンスである一方、チョッピーは誰にもマーケットをコントロールできない中で、相場が勝手に上げ下げを繰り返すといったニュアンスです。
いずれも、勝つか負けるは紙一重の地合いですので、静観するか、たとえポジションを持ったとしても、利が乗れば、着実に利食うことが大切です。
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