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【松井咲子のFX変奏曲】(Lesson3)南十字星が“きらめく”国々の通貨たち

 ピアニストとしても活動する松井咲子がFX(外国為替証拠金取引)を学ぶこのシリーズ。セントラル短資FX代表取締役・松田邦夫さんを迎えて、FXでお馴染みの通貨が、どのような文化的背景を持っているのかを毎回探っていきます。

 今回取り上げるのは、日本とは季節が裏返しの南半球の国々です。

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南半球ってなんだかエキゾチック

松井:前回のピーター・ラビットに続いて、私好みのロマンチックなタイトルの企画をご用意いただき、ありがとうございます。

松田:今年の8~9月はブラジル・リオでの五輪大会で大いに盛り上がりましたので、今回は南十字星が見える国々を取り上げます。

南十字座は有名ですが、実は全部で88ある星座の中で、一番小さくてかわいらしい星座なんです。元「天文少年」の私は、社会人になってからも、夜空を見上げては、さだまさしさんの「天文学者になればよかった」という歌を口ずさんだりしていましたから、私好みの企画でもあるんです。

松井:冒頭からロマンチックですが、それはいつ頃の歌ですか?

松田:昭和52、3年ころですから……あ、40年も前ですね。

松井:……(しばし沈黙)。

ところで、オリンピックを見ていたら、ブラジルのほかにも南十字星をあしらった国旗があることに気付きました。オーストラリアの国旗のユニオンジャックの周りが星だとは知っていましたが。

松田:さすがですね。南十字星は、今日取り上げるオーストラリア、ニュージーランド、ブラジルのほか、ラグビーで強いサモアやパプアニューギニアの国旗にも使われています。

さらに、オーストラリアの2ドル硬貨のデザインにも南十字星が使われているんですよ。

南十字星をデザインしたおもな国旗

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松井:そんなにあるんですか。

松田:元日銀マンとして、おカネのトリビアをもうひとつ。

オーストラリアは、世界で最初にプラスチック(ポリマー)製のお札を取り入れた国で、その後ニュージーランドでも使われています。破れにくく長持ちするメリットがありますが、初めて手にしたときは、一部が透けていて、手触りもなんだかクリアファイルのようで違和感がありましたね。

大洋州諸国のユニークなおカネ

◆ニュージーランドのポリマー銀行券
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2015年10月から流通が始まったニュージーランド・ドルの新紙幣。素材は従来どおりのポリマー(プラスチック)で透明の部分が大きくなっている。見る角度によって、イラストや文字の色が変わったり、浮き上がったりする。

◆オーストラリアの2ドル硬貨
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こちらは裏面で、オーストラリア大陸の先住民・アボリジニと南十字星が刻印されている。表面は女王エリザベスⅡ世の肖像。1988年から流通。

 

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