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島崎晋「投資の日本史」

『ざんねんな日本史』(小学館新書)をはじめ多数の著作がある歴史作家の島崎晋氏が、「投資」と「リスクマネジメント」の観点から日本史を読み解く、書き下ろしのシリーズ。

江戸時代の伊勢参りの様子を描いた歌川広重「伊勢参宮 宮川の渡し」
江戸時代に何度も禁止令が出た庶民金融「頼母子講」が目指した“誰も損をしない”仕組み 「熊野講」「伊勢講」「富士講」などは“旅行代理店”の先駆けに【投資の日本史】
 近代以前の日本で、庶民による“相互扶助組織”として発展したのが「講」と呼ばれる集団だ。講の種類は様々だが、町や村に住む者同士が掛け金を出し合い、くじや入札で配当を得るなどの経済的性格を持つものや、寺…
2025.03.23 16:00
マネーポストWEB
明治14年(1881年)に描かれた上杉鷹山の油絵(東京国立博物館所蔵の「上杉鷹山像」より。出典:ColBase  https://colbase.nich.go.jp)
【為せば成る】勤倹だけでは終わらなかった米沢藩主・上杉鷹山 両替商への「プレゼン」から領民向け「救荒食品の手引書」まで「攻めの藩政改革」の全貌【投資の日本史】
 江戸時代後期、倹約と殖産興業などで藩政改革を目指した米沢藩主・上杉鷹山は、多額の借金で失なわれた信用の回復、家臣の抵抗などにも直面せざるを得なかった。歴史作家の島崎晋氏が「投資」と「リスクマネジメ…
2025.03.09 16:02
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「富国安民」を貫いた米沢藩9代藩主・上杉鷹山(時事通信フォト)
財政難のうえに人口減、相次ぐ災害…困窮する米沢藩を立て直した明君・上杉鷹山が生涯持ち続けた「富国安民」の政治姿勢【投資の日本史】
 飢饉などにより経済情勢が悪化した江戸時代の後期(天明〜寛政期)には、幕府による改革のほかにも、田畑の再開発や特産品の生産に取り組む殖産興業、専売制の強化など独自の藩政改革に取り組む藩が相次いだ。な…
2025.03.09 16:01
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三井越後屋の姿は数々の浮世絵として今に伝わる(写真は葛飾北斎『冨嶽三十六景 江都駿河町三井見世略図』。Getty Images)
【江戸のビジネス革命】“新参者”三井越後屋が商売敵からの壮絶な営業妨害を乗り越え“呉服商と両替商の二刀流”で盤石の経営を築き上げた秘密【投資の日本史】
 17世紀後半、将軍のお膝元として消費地としても急成長を遂げた江戸の地で、伊勢松坂(現在の三重県松阪市)出身の商家が大成功を収めた。のちに三越として知られる「三井越後屋」である。歴史作家の島崎晋氏が「…
2025.02.16 16:02
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浮世絵師・奥村政信が描いた三井越後屋(江戸駿河町)の店内(Getty Images)
「店先で現金売り」「売れ残りの値引き」…今や当たり前の小売スタイルは「三井越後屋」が元祖 豪商・三井高利が手掛けた「江戸のビジネス革命」【投資の日本史】
「江戸時代の経済」といえば、江戸、大坂、京都からなる「三都の繁栄」や各地における「産業・交通の発達」、「貨幣経済の浸透」などがキーワードとして挙げられる。歴史作家の島崎晋氏が「投資」と「リスクマネジ…
2025.02.16 16:01
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江戸時代後期の浮世絵に描かれた寺子屋の様子(UIG/時事通信フォト)
幕末日本の「識字率世界一」を支えた江戸時代の教育制度 都市だけでなく農村部で「寺子屋」が必要とされた理由【投資の日本史】
 江戸時代には支配層である武士だけでなく、被支配層である農民や町民まで幅広い層が「読み書き算盤」を中心とした教育を受ける機会があった。歴史作家の島崎晋氏が「投資」と「リスクマネジメント」という観点か…
2025.01.26 16:02
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江戸時代に庶民の教育機関として設立された岡山藩の「閑谷学校」(時事通信フォト)
徳川家康による「天下泰平」で生じた“多すぎる戦闘要員”問題を解決するために用いられた「儒学」の効能 藩体制を維持するために求められた人材育成術【投資の日本史】
 徳川家康が幕府を創始してから260年続いた江戸時代。武家政権による幕藩体制を敷きながら、「天下泰平」をいかにして実現したのか。その成功の鍵となったのが、「教育」を通じた人材育成だったという。歴史作家の…
2025.01.26 16:01
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家康が開発した「江戸」は日本の首都になった(UIG/時事通信フォト)
【江戸の街作り】徳川家康が邁進した「天下大普請」で未開の湿地帯が別世界に様変わり! 「飲み水と塩の確保」から始まった“執念のインフラ投資”の全貌【投資の日本史】
 尾張・三河(現在の愛知県)から出て戦国時代を勝ち残り、天下統一事業を進めた「三英傑」。江戸に幕府を開き「徳川260年」の礎を築いた徳川家康は、織田信長や豊臣秀吉と何が違っていたのか。その最大の特徴は、…
2025.01.12 16:00
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無謀とも言える「明」の征服を企てたのはなぜか(UIG/時事通信フォト)
豊臣秀吉の朝鮮出兵の真の目的は「東アジア全域の流通掌握」 無謀な挑戦によって得られた利益は、全体の損失に比べてあまりに小さかった【投資の日本史】
 織田信長の後を継ぎ、戦国乱世に終止符を打ったかに見えた豊臣秀吉の「天下統一」。晩年にそれをひっくり返したのは、日本一国に満足しなかった「秀吉の野望」だった。歴史作家の島崎晋氏が「投資」と「リスクマ…
2024.12.29 16:00
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鉄砲を「武力」に変えた信長の「投資とリスクマネジメント」とは?(Avalon/時事通信フォト)
織田信長が「鉄砲の量産化」で実現した“戦場のイノベーション” 最大の貿易港と主要な鉄砲生産地を掌握、火薬と弾丸を安定的に調達するリスクマネジメントも【投資の日本史】
 16世紀日本の戦国時代は、織田信長による天下統一事業が画期となり幕引きが始まった。ではなぜ、並み居る戦国大名のなかで織田信長だけが他を圧倒することができたのか。その理由は数々指摘されているが、なかで…
2024.12.15 16:00
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戦国最強と謳われる軍団を率いた武田信玄(東京国立博物館所蔵「武田二十四将図」より 出典:ColBase https://colbase.nich.go.jp)
“財源に乏しい甲斐国”を大国へと成長させた「武田信玄のインフラ投資」 その元手となる資金は掠奪と重税頼みだった【投資の日本史】
 群雄割拠の戦国時代、甲斐国(今の山梨県)を本拠にしていた武田氏は、信玄の時代に信濃国に進出。駿河の今川氏や相模の北条氏と同盟を結んで越後の長尾氏(上杉謙信)らと激しい争いを続けた。海がなく、平地に…
2024.12.01 16:00
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徳川家康は幼少期から「今川家の人質」として成長した(Getty Images)
今川家に育てられた徳川家康、信玄の側近になった真田昌幸… 戦国時代、他家に差し出す「人質」は投資とリスクマネジメントを兼ねた選択だった【投資の日本史】
 16世紀、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康による統一政権ができる過程では、上杉、北条、武田、今川、毛利など多くの戦国大名が覇権を競い合った。その手段は武力ばかりではない。生き残りのために、妻や子を主君や…
2024.11.17 16:00
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京都市上京区の御霊神社にある「応仁の乱勃発地」の石碑(写真:イメージマート)
足利義政の妻・日野富子“守銭奴の悪女”イメージを生んだ高利貸・投機などの利殖活動が応仁の乱後の京都復興を支えた事実【投資の日本史】
 北条政子や淀殿と並んで「日本3大悪女」の1人に数えられる日野富子。室町幕府8代将軍の正妻として富子が関わった将軍後継問題は、京都を焼け野原にした「応仁の乱」を引き起こした要因の一つとされる。しかし、そ…
2024.11.03 16:00
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平氏一門・家人らによる支配は全国に及んだ(広島県の宮島にある平清盛像 写真:PIXTA)
「平氏にあらずんば人にあらず」の世を築いた平清盛 “瀬戸内海の掌握と治安維持”は投資であると同時にリスクマネジメントでもあった【投資の日本史】
 平安時代も終わりに近い11世紀末から12世紀にかけての100年間は、それまでの摂関政治に変わり、上皇による院政や武家政権が始まった時代として知られる。1167年、武士として初めて太政大臣に登り詰めた平清盛(11…
2024.10.20 16:00
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貧しい宮廷絵師の男が、国司任命を受けて「収入が得られる」と喜ぶ様子(東京国立博物館所蔵「信実/絵師草紙」出典:ColBase https://colbase.nich.go.jp)
【藤原道長と荘園】「実入りのよい国の受領」に家来を派遣して手に入れた「地方の権力基盤」 そこには政治力・人事権・財力の循環が欠かせなかった【投資の日本史】
〈天下の地、ことごとく一の家の領となり、公領は立錐の地も無きか〉──放送中のNHK大河ドラマ『光る君へ』にも登場する右大臣・藤原実資は、全国に急増する私有地「荘園」について自身の日記『小右記』にそう書き残…
2024.10.06 16:00
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藤原道長が金峯山詣の際に埋納した自筆の経巻の一部(東京国立博物館所蔵『紺紙金字法華経巻第一残欠』 出典:ColBase https://colbase.nich.go.jp)
藤原道長が一門の栄華のために活用した「仏教信仰」 それは頼通の平等院に受け継がれ日本人の美意識に影響を与えた【投資の日本史】
 放送中のNHK大河ドラマ『光る君へ』で話題の藤原道長。劇中、その人物像や権力者としての行いを窺わせるエピソードが数多く散りばめられるが、歴史作家の島崎晋氏が注目するのは「藤原道長の仏教信仰」だ。「投資…
2024.09.22 16:00
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鎌倉時代の「紫式部日記絵巻」に描かれた、中宮彰子が産んだ敦成親王(後一条天皇)の誕生50日を祝う場面。画面下の男性が彰子の父・藤原道長(東京国立博物館蔵「紫式部日記絵巻断簡」 出典:ColBase https://colbase.nich.go.jp)
大河ドラマでは描かれない藤原道長“貴族の頂点”に至る道 一条天皇の心を長女・彰子に振り向かせた「唐物攻勢」【投資の日本史】
 現在放送中のNHK大河ドラマ『光る君へ』は、平安時代に成立し、今も読み継がれる日本最古の長編小説『源氏物語』の作者・紫式部と、時の権力者・藤原道長を軸に物語が展開している。歴史作家の島崎晋氏が、「投資…
2024.09.08 16:00
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平城宮跡歴史公園(奈良市)にある復元された遣唐使船(時事通信フォト)
「遣隋使」「遣唐使」──遭難率4割のハイリスク事業が200余年も継続された理由 人材を“複数の船に均等に”分乗させるリスクマネジメントも【投資の日本史】
 歴史作家の島崎晋氏が、「投資」という観点から日本史を読み解くプレミアム連載「投資の日本史」。古代の日本は国家としての形を整える過程で、大陸の先進的な制度や文物を貪欲に取り入れてきた。今日、その成果…
2024.08.25 16:00
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大和政権が朝鮮半島への進出にこだわった理由とは?(古墳時代中期の「百舌鳥・古市古墳群」。時事通信フォト)
大和政権が「全国支配」の足がかりとした朝鮮半島「伽耶」への進出 200年超に及ぶ出兵コストに見合ったリターンの中身【投資の日本史】
 株価が史上最高値を記録し、新NISAのスタートにより「投資」ブームが再来した令和日本。現代の投資といえばもっぱら金融商品や不動産をイメージする人も多いかもしれないが、時代を遡ると、時の為政者や時代の変…
2024.08.11 16:00
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