もうすぐ新年度。通勤や通学のため、定期券を購入する人も多いだろうが、最寄り駅で定期券を買えるとは限らない。ネットでも購入できない場合、定期券売り場まで足を運ぶしかないが、電車賃を払わずに定期券を買いに行く方法がある。
その方法とは、「定期券購入乗車票」(鉄道会社によって名称は異なります)の利用。これは、最寄り駅から定期券売り場のある駅に移動するための専用切符のこと。多くの鉄道会社では、「定期を買うために電車に乗るなら、その料金は無料(返金)する」というルールを採用している。
例えば西武鉄道の場合、券売機か駅の改札窓口で定期券購入用切符が売られており、定期乗車券購入時にその代金が払いもどされるという仕組み(帰りの乗車票ももらえる)。そのほか、各鉄道会社のHPでの説明を見ると、以下のようになっている。
「定期券うりばで定期券を購入・払い戻しする場合、定期券うりばまでの運賃を払戻しいたします」(東京メトロ)
「下記の場合はお客さまの申し出により、もよりの定期券・回数券うりばまで購入乗車の取扱いをさせていただきます
1 無人駅より、定期券・回数券などを購入するとき。
2 通学定期券を新規購入、または新年度に新規購入するとき。
3 自動券売機では、購入できない定期券・回数券を購入するとき」(東武鉄道)
「無人駅発着となる定期券は、隣接する定期券発売駅等でお買い求めいただきますようお願いいたします。無人駅から、その無人駅発着となる定期券をご購入されるために隣接する定期券発売駅までご移動される際は、運賃をお支払いいただかずにご乗車いただけます」(JR東海)
ちなみにJR東日本については、「駅ごとの対応になるので、問い合わせて欲しい」とのこと。各社のルールはそれぞれなので、自分が使う鉄道会社の窓口で確認してみるとよいだろう。