200万円の投資資金を1500万円に増やした人も
─ご自身や周囲の方のトラリピの成功例、失敗例があれば教えてください。
為替王:私のブログに寄せられた、たくさんの読者の方々からの投書内容を総合しますと、年率20%~30%が2015年までの平均的な成績でした。なかには、「10年12月に200万円で始めたトラリピだけのFX投資で、15年8月に1500万円を超え、月間利益が仕事の月給を追い抜きそうになっている」ケースもありました。具体的な成功事例はコラムを参考にしてください。
(1)トラリピの利益が出すぎて、主人の配偶者控除の枠を超えました。子供の教育費のため、個人事業主を目指します。(主婦のりんごさん)
⇒http://blog.livedoor.jp/kawase_oh/archives/52107280.html
(2)200万円で始めたトラリピが、現在1500万円を超えました。FX投資の収入が仕事の給与を追い抜きそうです。(Manialさん)
⇒http://blog.livedoor.jp/kawase_oh/archives/52095790.html
(3)トラリピで1000万にまで資金が増えて「怖いくらい毎日スワップ額が増えている」(るんたさん)
⇒http://blog.livedoor.jp/kawase_oh/archives/52081840.html
─為替王さんの考えるトラリピの上手な活用法、必勝法はありますか。
為替王:第一に、過去の長期間のチャートをチェックしてください。図はドル・円の1995年1月以降の月足チャートです。トラリピを設定する際に特に注意したいのは、どのくらい値下がりする可能性があるかという点です。
ドル・円の過去20年のチャートを見ると、1ドル=80円程度が底値であったことがわかります。一方、05年以降の上値は1ドル=120円を超えたあたりで止まっています。
このことから、ざっと1ドル=80円台~120円台くらいで、ゆとりをもって仕掛けることができれば、長期間ほったらかしでも利益が積み上がり、数年経過すれば、少しくらい急落しても、積み上がった利益で元本割れしないような成績になっている可能性もあるでしょう。
─日本株(日経225)でもトラリピが使えるというお話を聞きました。
為替王:今年(2016年1月~10月)の為替相場(ドル・円など)と、株式相場(日経平均株価など)を比べるとよくわかりますが、為替は大幅に下落した後、あまり反発できずに低迷が続いています。
一方、株価は急落してもその後、何度も大幅に反発する場面がありました。今年の為替相場のように低迷が続くと、トラリピではリピート収益が積み上がるペースが鈍化したり、含み損を抱えたままで苦しくなったりします。
また、一般論として、為替相場を反発させるための政策は、諸外国との兼ね合いもあって難しい面がありますが、日本株の相場を反発させる政策は、日本独自に比較的早期に実行することができます。
そう考えると株価指数でトラリピを使うことができれば、もっと好成績が期待できるのでは? との声が、多くの投資家から寄せられてました。ようやく株価指数でのトラリピの取り扱いがスタートして良かったと思います。使い方は、FXのトラリピとほぼ同じですから経験者はすぐに使いこなせるでしょう。