─トラリピの類似商品も多く見かけますが、マネースクウェア・ジャパンの優位性を教えてください。
為替王:設定する際のフォーマットが整っており、初心者にも比較的容易に使えて、そのなかで自分なりの設定が可能な点などは、他を圧倒していると思われます。
─ミラートレーダーなど一般的な自動売買ツールと比較してトラリピのメリット・デメリットはなんでしょうか。
為替王:一般的な自動売買ツールは、投資信託のイメージに近く、運用成績が悪ければ回復を期待して「我慢する」か、あきらめて他に「乗り換える」しかありません。しかし、トラリピなら自分で設定を修正・変更することにより、改善を目指すことが可能です。さらに言えば、自分で初期設定をしたり、設定を修正する過程で一般的な投資運用スキルも身につきます。
逆にデメリットは、自分で設定・修正するのが面倒で投資信託のように選ぶだけで、あとは完全にツールに任せたいという人には、あまり向いていないでしょう。
─トラリピに追加や改良してほしい機能などはありますか。
為替王:FXのトラリピは昔、主要通貨ペアの取引単位は1万通貨でしたが、少額からトラリピ運用を始めたいとの要望に応えて、1000通貨単位に引き下げられました。日経225やNYダウなどの株価指数CFD(差金決済契約)のトラリピにおいても、最低取引単位が引き下げられるとうれしいですね。
マネースクウェア・ジャパンは、“みんかぶ”の愛称で投資家に親しまれている株のSNSサイト「みんなの株式」にコンテンツ提供を開始した。
基本的な仕組みからプロのトレード戦略まで株価指数CFDに関する豊富なコンテンツが揃っている。また、株価指数CFDのセミナーも随時開催しているので同社のサイトをチェックしてみよう。
【為替王(かわせおう)】
本業は外資系金融機関ファンドマネジャーとして資産運用業務に携わるが、FXブロガーとしても活躍。初心者にもわかりやすい投資指南には定評がある。
※「マネーポスト」2017年新春号