ホテルや旅館に泊まった際のトピックとしてしばしば話題になるのが、「チェックアウト時に客室内をどのような状態にしておくか」という問題。チェックアウト時、良かれと思ってベッドを整えたり、布団を畳んだりしてから部屋を後にする利用者も少なくないが、清掃をするホテルのスタッフにとっては、それらが“うれしくない行為”にもなりうることが指摘されている。よくホテルや旅館に宿泊する旅行好きの人たちはどうしているのか、話を聞いた。
仕事の出張で全国のビジネスホテルに泊まる機会が多い会社員・Aさん(30代男性)は、こう話す。
「以前は、室内が散らかっていると、スタッフの人も気分が悪いかなと思い、ベッドなどは整えてからチェックアウトしていました。でも、スタッフの人にしてみれば、結局シーツは全部はがすわけだし、ベッドが中途半端に整えられていると逆に手間が増えるという話を聞いてからは、やめました。
ただ、やはり散らかりすぎているのもどうなのかな、と思い、とりあえずシーツは全部はがして、使ったタオルや室内着などと一緒にベッドの上に置くようにしています」(Aさん)
ビジネスホテル「ドーミーイン」シリーズの情報を発信する公式サイト「DOMINISTYLE」内のブログでは、『ハウスキーパーの密かな願い…?』(2022年1月20日投稿)というタイトルで、チェックアウト時の室内の状態について、以下のように記している。
〈実は清掃時にはシーツやタオル・館内着等にお忘れ物が巻き込まれてないか、1アイテムずつ広げて確認しております。そのため、きちんと畳んでいただく必要はなく、ふぁさ~っと積んでおいていただけば充分でございます。尚、タオル類は、床が濡れるほどビショビショの場合はシャワーブース等に置いていただくと有難いですが、必ずお部屋全体をチェックしますので、置く場所はどこでも大丈夫です!〉
また、〈連泊のお部屋は、基本的に「ゴミ箱以外のものは捨てない」ルールです〉とのことで、食べ終わったカップ麺の器などを机の上に置いたままにしていると、戻ってきてもそのまま……なんてこともあり得る。もし、捨ててほしいものがあれば、きちんとゴミ箱に入れておくのがベターだと言えそうだ。