過酷な勤務態勢や気を緩める瞬間のない受刑者との日々を聞き、圧倒される “オバ記者”こと野原広子さん
雑居房は12畳。トイレと洗面台付きで8人が寝起きする
食事は管理栄養士がメニューを作成(この日の昼食メニューは「米麦飯、高野豆腐の五目炒め、小松菜の酢の物、タラモポテト」)
朝食は「コッペパン、マーガリン、ピーナツバター、牛乳」
夕食は「米麦飯、オリエンタルチキンカレー、シーザーサラダ、ゆでたまご、パイナップル」
取材当日はボールペンの組み立て作業が行われていた。介護福祉科・CAD技術科・ハウスクリーニング科・電気工事科などもあり、出所後に役立つスキルを身につけられる(写真提供/喜連川社会復帰促進センター)
農場では米やさつまいも、オクラ、トマトなどを有機肥料で栽培(写真提供/喜連川社会復帰促進センター)
パジャマ、運動着、居室着、作業着が貸与される。一般作業時はグリーンの衣服で、講師などの補助を務める受刑者は赤い帽子をかぶる(写真提供/喜連川社会復帰促進センター)
2005~2008年頃は犯罪が多く、共同室(雑居房)1室に12人が収容されるという過密状態。それが再犯防止策をすすめるきっかけとなった
収監直後は共同室で過ごし、その後、計4畳程度の単独室(独居房)に移動する。共同室では寝起きから食事(朝夕)、トイレまで常に他人の目を気にする生活のため、単独室を希望する受刑者がほとんど。服役後、半年~1年で移るのが一般的
刑務所「喜連川社会復帰促進センター」(栃木県さくら市)
夏は週3回、冬は週2回、入浴を実施。1回の入浴時間は15分で、14:30~16:30の時間帯で割り振られる(写真提供/喜連川社会復帰促進センター)
廊下側にも鉄格子が。左下の小さなスペースで食事を出し入れする
事業総括業務責任者:八木澤洋介さん(小学館集英社プロダクション所属)
調査官の青柳宏さんは受刑者たちとどう接しているのか
旧黒羽刑務所をぐるりと取り囲む塀。身長165㎝のオバ記者と比べて、この高さ。逃げようとは到底思わない
中央やや左にあるのは四隅に配置された哨舎(しょうしゃ。見張り台のこと)の1つ
木工作業は板を彫る練習から。未経験者でも半年ほどで上達する
センター近くの道の駅では月1回程度、作業製品即売会を開催。細工の凝った棚は4万2000円だった