世界中の優秀なトレーダーの中から好みの人を選んでその売買がコピーできるソーシャルトレード。日本でも本格的に利用できるようになった。
その実力はいかに。
世界で50万人が登録するZuluトレード
FXの自動売買には大きく分けて2つの種類がある。システムトレードと自動発注システムだ。
前者は、売買ルールが組み込まれたプログラムを利用して投資をする手法でMT4やミラートレーダーで利用できる。
後者は、あらかじめ為替レートに一定間隔で新規注文と利益確定注文を仕掛けておき、相場がそのレートに到達すると自動的に発注が行われるシステム。マネースクエア・ジャパンの「トラリピ」や外為オンラインの「iサイクル注文」などがある。
そして、いま第三の自動売買として注目されているのが「ソーシャルトレード」だ。簡単に言えば、自分の選んだトレーダーが売買を行うと、それに連動して自分の口座でも同じトレードが行われるシステムだ。
選んだトレーダーが利益を出せば自分も儲かり、損失を出せば自分も損をする。コピートレードと言ってもいい。
ソーシャルトレードの先駆けとして知られるのがZuluトレードだ。2007年にギリシャ人が開発したもので、2016年8月6日現在、192か国、50万人の登録ユーザーを抱えている。
Zuluトレードでは、売買シグナルを発信する人をシグナルプロバイダーと呼ぶ。ユーザーが好みのシグナルプロバイダーを選択(フォロー)すると、そのシグナルプロバイダーが発する売買シグナルをコピーして自分の口座でも売買が行われる。