夫婦の働き方を考えるべき時期に
時代が変わり、制度が変わってくることで、働く夫と専業主婦という夫婦のあり方や、扶養の範囲内で働くといった考え方は、大きく変わってきています。今回、「106万円/130万円の壁」が改正・撤廃されることになれば、その第一歩と言えるのではないでしょうか。今後は、夫婦フルタイムの働き方がさらに増えていくことが予想されます。
ただ、そのためには各家庭において、夫婦での働き方を考える必要があります。例えば、家事や育児をほぼ担当している側がフルタイムで働き始めると、家事や育児は当然、夫婦で分担していかなくてはなりません。その準備は早いことに越したことはありません。
今後、どのように制度が改定されていくかはまだ決まっていませんが、変わっていくことは「既定路線」と考え、それぞれ、対策を行っていくべきではないでしょうか。
【プロフィール】
川部紀子(かわべ・のりこ)/FP・社労士事務所 川部商店 代表。1973年北海道占冠村生まれ。生命保険会社で勤務したのち30歳で起業。大学の非常勤講師として講義を担当するほか、個別相談、セミナー・講演講師、各種執筆、テレビ・ラジオへの出演も多数。近著に『得する会社員 損する会社員 手取りを活かすお金の超基本』(中央公論新社)がある。