自分の生活環境が変わって作品から離れてしまう
IT企業に勤務するBさん(30代男性)は、学生時代は好きだったが、社会人になって次第に離れてしまった作品もあると明かす。
「漫画や小説で、長期連載やシリーズものが10年とか続いていると、自分の生活環境が変わったタイミングでいつの間にかその作品から離れてしまう、ということがあります。新刊を待っている間に、いつの間にか読まなくなったものもありますね。最近は長期休載する作品も多いですし、連載再開したからといって、物語のディテールを忘れているものも多いので、なかなか復帰できない。時々、ふと続きはどうなっているんだろう、と思って調べてみると、まだ終わっていなかったりする。今後もどうしても気になるようなら、全部完結してからまとめて買おうかなという気持ちです」(Bさん)
未完のまま終わってしまう切なさ
メーカー勤務するCさん(30代女性)は、大の漫画好き。かつては新刊が発売される度に発売日に買っていたが、今は完結してから購入するようになった。過去にショックだったことが何度も起こったからだという。
「連載を追いかけて、新刊が出るたびに買っている作品がありましたが、物語終盤でまさかの打ち切り。あまりにも唐突な終わり方に『え?』という感じでした。打ち切りでも“完結”に変わりはないのかもしれませんが、好きな作品だと心臓に悪いので、打ち切られることなく、作者が自分の思いでちゃんと完結させた作品を、安心して読みたいという気持ちになりました」(Cさん)
またCさんは、連載が続いていた作者の病気での休載や、逝去などで、切ない思いもしてきたという。
「好きだった作品が完結されないというのは、本当に悲しいこと。『そういえばあれ、終わってないよな……』という作品はいくつもあります。なかには作者が病気になって長期休載したり、亡くなって未完のまま終わってしまう作品もある。その一方で、終わりを先延ばしにして読み続けてもらう、という考え方もあるのかもしれませんが、やっぱりやりきれない。作品づくりに関わる人たちは、体に気をつけて、完結させることを目指してほしいなと思ってしまいます」(Cさん)
リアタイ視聴・購読を敬遠しているからといって、作品への愛情が薄いわけではない。作品が完結してからイッキ見したいという人たちには、それぞれの思いがあるようだ。(了)