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退職する前に知っておきたい失業手当の仕組み 給付期間を伸ばすことも可能

 自己都合退職をした人は2か月間の制限期間を待たなければ失業手当を受給できないが、この期間中に職業訓練を受けると制限期間を待つことなく失業手当が受け取れる。

 新たな職種にチャレンジしたい人は、失業手当を受け取りながらスキルや資格を身につけられる職業訓練を受けるのも選択の一つだ。

会社都合退職として受給できる可能性も

 失業手当の受給期間や制限期間は、退職理由によって異なる。退職理由には「自己都合」と「会社都合」があり、自己都合退職になると受給まで時間がかかったり、受給期間が短くなったりする可能性があるが、退職理由が自己都合でも、会社都合と同等の扱いになるケースは知っておきたい。

 雇用保険には、特定受給資格者と特定理由離職者と呼ばれる退職者の種別があり、これらに該当した場合は「会社都合退職」と同等の扱いが受けられる。ハローワークが公表している条件には、以下のようなケースが挙げられる。

・離職直前の6か月において、連続する3か月で45時間を超える時間外労働があった
・給料が85%未満に低下した(一部例外あり)
・体力不足や心身の障害などを理由に退職した
・配偶者や扶養親族との別居生活が困難になった
・結婚や転勤により通勤が不可能となった

 ほかの要件に当てはまるケースもあるので、ハローワーク窓口に相談のうえ手続きを進めることが大切だ。なお、労働時間や給料に関する情報は、退職前から資料を集めておくと手続きがよりスムーズに進むだろう。

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