調理器具、食器、調味料、食材など、多くのものにあふれかえり、片付けに悩むのがキッチンだ。そんなキッチンを“仕事場”にしている料理研究家は、どのように片づけているのだろうか──。フードスタイリストで料理研究家の野口英世さんのキッチンを覗いてみた。
野口さんのキッチンは、モデルルームのように洗練されている、7年ほど前、動線に合わせてフルリノベーションして完成した。
「実は面倒くさがりのため、掃除がしやすいよう、すべてしまうことにしています。仕事でも使う場所なので、使いやすいことが大前提。とはいえ、本当の使い勝手は、慣れてしまうと自分ではわからなくなるもの。ときには人に使ってもらい、意見を聞いてみるといいですよ」(野口さん・以下同)
以下、野口さんにキッチンを整理するテクニックを教えてもらった。
●【水回り】機能美を兼ね備えたこだわりのアイテム
「『soil』の珪藻土製のまな板・包丁スタンドは、水気を素早く吸い取ってくれるだけでなく、菌の繁殖も防いでくれる優れ物。キッチン用品はモノトーンやシルバーの色味を選ぶと、キッチンが落ち着いた雰囲気になります」
●【調味料】容器を替えるだけで調理が断然ラクになる
スイッチを押すだけで塩・こしょうが引ける電動ミルは、「すすめた人に『以前の塩・こしょう容器には戻れない』と言われる逸品!」
●【キッチンツール】頻繁に使う物は手前に配置する
コンロ横の引き出しに立てて収納。「容器の中に小型の珪藻土を入れておくと、湿気が抑えられます」