杉浦太陽さんは「ハーブ」、森永卓郎さんは「プランター用野菜」
家庭菜園歴10年以上の杉浦がすすめるのは「ハーブ」だ。
「ハーブは1か月くらいで収穫できるうえ、育てるのも比較的簡単です。例えるならば観葉植物に似ています。ミントは形状もかわいらしいし、シソは食事の際にサッとちぎって刺身に合わせることもできる。育てるときも食べるときも多彩に楽しめます」
薬味は少量でもスーパーで買うと意外と高いので、リボベジで自給すれば節約になるのもうれしい。リボベジが成功したら次のステップである「土で育てる」に移りたい。
「切れ端を水につけるリボベジから始めて、土を使った栽培にハマっていく人は非常に多いです。水だけよりも土を使った方が育てられる野菜の種類が増え、育てる期間も長くなります」(宮崎さん)
森永さんは、土を使った栽培の入門として「プランター用の野菜」を推奨する。
「現在はプランター用の品種改良が進み、背丈が高くならないで収穫できるように作られた苗がたくさん売られています。なかでも手がかからなくて難易度が低いのはじゃがいも。肥料を入れなくてもちゃんと育つという意味では枝豆もいい。春先に植えて、冬場まで収穫できるミニトマトもおすすめです」(森永さん)
小さい庭やベランダで物足りなくなったら、貸し農園を借りてさらなるステップアップを図る手もある。民間が運営する貸し農園の利用料の目安は月1万円ほどだが、自治体などが格安で提供するケースもあるので、役所などに問い合わせてみよう。
もし少しでも気になったら、いますぐ準備に取りかかってほしい。家庭菜園を始めるのは、1年のうちで5月が最も適しているという。
「夏野菜は4月下旬から5月下旬が苗を植えるタイミングです。いまの時期は野菜の種類が多く、育てやすい絶好のタイミング。5月に苗を植えれば、6月から9月頃まで収穫が楽しめます」(宮崎さん)