為替市場ではコンピューターによる自動売買の取引の比率が高まり、短時間で大きく値が動く傾向が強まっている。そうした状況に個人トレーダーはどう対応すればよいのか、為替のスペシャリストで酒匂・エフエックス・アドバイザリー代表の酒匂隆雄氏が解説する。
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最近、為替ディーリングの現場で顕著な変化が表われている。それは、「アルゴリズム取引」あるいは「プログラム売買」といわれる、コンピューターシステムが為替レートや出来高などに応じて自動的にトレードを繰り返す取引が増えていることだ。
簡単に言ってしまうと、人に代わってコンピューターがディーリングを行なうケースが多くなっているのである。
取引の中身は、値動きのトレンドに沿った「順張り」がほとんどであるため、短時間の値動きが激しくなりやすい。
それほど大きな材料になるとも思えないニュースなどで、1日のうちに1円以上動くといったケースが散見されるが、その背景にはアルゴリズム取引の影響があると考えられる。
そうした環境での実際のトレードにあたっては、基本ではあるが、つねにストップロス(損切りオーダー)を置いておくことを心がけてほしい。