わずかな時間で思いのほか損失が拡大する可能性があるからだ。同時に、高いレバレッジにしないようにするといった、リスク管理も徹底してほしい。
また、国内の個人投資家は、どうしても円を売って、ドルなどの外貨を買うというポジションをとりやすい。
売買する通貨の金利差であるスワップポイントを得たいというニーズが強いため、円が海外通貨に対して下落している局面でも、「円売り/外貨買い」という逆張りで対応することが多い。
だが、そもそもFX(外国為替保証金取引)は自由に通貨の売買ができるというのが大きなメリットである。相場の動向によって、外貨を売って円を買うというポジションを取るのは自然なことといえる。
当面、為替相場には大きなトレンドは発生しないとみられるため、「円売り/外貨買い」と「外貨売り/円買い」を使い分けて、小さいトレンドに機動的に対処することが、収益機会を増やすことにつながるはずだ。
※マネーポスト2017年新春号