牛丼チェーンの松屋は、4月25日午前10時から『デミグラスソースハンバーグ定食』(830円)の販売を開始した。これに伴い、8年間にわたってレギュラーメニューとし人気だった『ブラウンソースハンバーグ定食』(830円)が終売となった。
およそ4000万食も売れたという人気の『ブラウンソースハンバーグ定食』の終売に、ファンはショックを隠せない。SNSでも、〈悲しすぎる〉という惜別のメッセージが多数投稿されている。そこで、新発売となった『デミグラスソースハンバーグ定食』を外食チェーンに詳しいライターの小浦大生氏が実食し、『ブラウンソースハンバーグ定食』との違いを比較した。
オーソドックスなデミグラスソース
松屋の公式サイトでは、『デミグラスソースハンバーグ定食』について、“くせのない風味が特徴のオーソドックスなデミグラスソース”と説明している。
「『ブラウンソース』は、マッシュルームの風味が効いている、独特な味わいのソースでした。一方の『デミグラスソース』は、たしかに公式サイトの説明にあるようにオーソドックスなデミグラスソースに近い風味を感じます。しかし、だからといって、一般的な洋食店にあるようなデミグラスソースとは異なり、ガツンとした濃い味が全面に出ていて、その奥からデミグラスソースが顔を出してくるという印象です。
ただ、全体的な“パンチ力”は『ブラウンソース』のほうが強めだったような気がします。『ブラウンソース』の場合、どことなく酸味も感じられて、なかなか複雑な味わいだったと思うんですが、『デミグラスソース』については、もう少しシンプルだと思います」(小浦氏・以下同)