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「気づけば課金がやめられない…」不安な中高年男性がハマりがちな“推し活のダークサイド”

いつの間にか推しへの依存が止まらなくなって…(イメージ)

いつの間にか推しへの依存が止まらなくなって…(イメージ)

 タレントやアイドル、配信者、キャラクターなどを応援し、愛でる“推し活”が、日々の充足感や活力につながるという人は多い。一方で、思うようにいかないことがあった時や、心に空白ができた状態で“推し活”をすると、推しに依存するあまり、「課金がやめられなくなる」という人もいる。特に不安を抱える中高年男性にそうしたケースが多いという。具体的にどんな境遇にある人が、その落とし穴にはまりやすいのか。実際の事例を紹介しよう。

婚活がうまくいかない焦りと不安

 メーカーに勤める40代男性・マサルさん(仮名)は、婚活に苦戦している。年収は手取りで400万円ほど。月収にすると30万円弱だ。希望相手の年齢は、上は3歳年上まで、下は「何歳でも」といい、年収は自分と同程度ある人を希望しているが、うまくいかないという。マサルさんは一人っ子で、両親はすでに他界し、親戚付き合いもない。「天涯孤独になるかもしれない」と、焦燥感と不安を募らせている。

 そんなマサルさんの心の穴を埋めてくれたのが「スマホゲーム」と「VTuber」だった。合計で月平均10万円くらい使っている。マサルさんが言う。

「トップレベルに成長したVTuberを初期から支えていることが自慢です。最初から今に至るまで、コンスタントに投げ銭しています。プレイするスマホゲームは、学生時代に好きだった子と同じ名前のキャラを育てています」(マサルさん、以下「」内同)

 そんなマサルさんはバーチャルの世界だけでなく、リアルのアイドルにも興味を持った。きっかけは地下アイドルのメンバーによるライブの呼び込みだった。

「試しに参加してみたら、地下アイドルのライブは距離感が近いうえに、チェキ撮影時に会話もできて大満足。30秒ですが、女性と話せてうれしかったです。入場料3000円のほかに、チェキ券は、大体1枚500~1500円ぐらい。5枚や10枚セットで買うと、特典や割引があることもあります。ついつい買ってしまいます」

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