東京の「ラーメン激戦区」と言えば？（イメージ）
あらゆるジャンルの店が存在するものの、「名物料理は何か？」と問われれば、意外と答えに苦しむのが東京という街。せっかく東京にやって来たのに、何を食べてよいか分からず、途方に暮れた経験がある人は少なくないでしょう。
確かに東京は、「東京に来たらこれ！」という名物料理は少ないかもしれませんが、特定のジャンルの店が一同に集まり、高いレベルでしのぎを削っている街がいくつもあります。ライターの金子則男氏が、東京23区内のグルメ激戦区である、「○○がおいしい街」10選を紹介します。
ラーメンの街・高田馬場
東京はとにかくラーメン店が多く、渋谷、新宿、池袋、銀座、恵比寿、目黒、荻窪ほか、ラーメン激戦区と呼ばれる街だらけ。しかし、有名店の数、レベルの高さ、メディアで取り上げられる頻度などを総合すると、「高田馬場＝東京を代表するラーメンの街」と言って良いでしょう。一口にラーメンと言っても、味噌、塩、醤油、豚骨、つけ麺など、ジャンルは幅広いですが、どのジャンルの名店も存在するのが高田馬場。有名店はものすごい行列もあるので、ピーク時は覚悟しておきましょう。
カレーの街・神保町
本の街として有名な神保町は、「カレーの街」でもあります。カレーを提供する店が、半径1km程度の範囲に400店以上、軒を連ねているのです。カレー店が多い理由は、一説には「本を読みながら食べられるから」と言われていますが、どこも店は小ぶりで行列店も多いので、ゆっくり本を読みながら食べることは期待しない方が良いかも……。ただ、レベルの高さは折り紙付きで、「神田カレーグランプリ」というイベントも開かれており、文句なしのカレータウンです。
もんじゃ焼きの街・月島
東京を代表するローカル料理と言って過言でないのが「もんじゃ焼き」。鉄板でジュージュー焼く物珍しさ、トッピングやサイドメニューを選ぶ楽しさなど、大勢で食べるにはうってつけで、修学旅行生にも人気です。浅草ももんじゃ焼きは有名ですが、“もんじゃの街”といえば、もんじゃ店が立ち並ぶ通りに「月島もんじゃストリート」と名付けた月島に軍配が上がるかと。なお、初心者は、作り方をちゃんと聞かないと、かなりの確率で失敗するので、店員さんの説明をしっかり聞いておきましょう。
居酒屋の街・立石
居酒屋が密集している街は新橋、赤羽、北千住、高円寺、蒲田、小岩など、たくさんありますが、近年、“飲兵衛の聖地”と言われているのが立石。東京の東の果てにある街ですが、週末にもなると、飲兵衛がわざわざ足を運ぶ、「居酒屋の街」になっています。街には知る人ぞ知る有名店が何店もあり、開店前から行列を作る店も。しかし再開発工事が進んでおり、“昭和の雰囲気”が徐々に失われつつあるのは、少し寂しいところです。
