日本株と米国株のちがい
【1】購入単位
日本株は基本的には100株単位で購入します。たとえば一株1000円であれば、最低購入金額は10万円になります。ただし、証券会社によっては一株から購入できるしくみもあります。
一方、米国株は一株単位で購入可能です。投資資金が少額の人でも、複数銘柄への分散投資が可能です。
5月4日現在、アップルは一株167.45ドル、アマゾンは103.65ドルなので、数万円あれば、こういった世界のトップ企業の株主になれるのはとっても魅力的です。
【2】1日の値幅制限
値幅制限というのは、1日の株価の変動幅に対する制限で、日本株には株価ごとに制限幅が決められています。たとえば株価が700円以上1000円未満なら1日の制限値幅は、上下150円です。これは、投資家の恐怖心や過熱感を和らげるために設けられたルールです。
アメリカには、値幅制限がないため、1日で50%下落!なんてことも、普通に起こります。ただし、全体相場が高騰・急落した場合は、注文取引を一時的に停止するサーキットブレーカーという制度が備わっています。
【3】配当の回数
日本株は年間2回、米国株は年4回が一般的です。配当目的の投資をするなら、米国株が有利です。ただし、日本から米国株に投資する場合、その配当金は、米国で10%課税されたのち、日本国内で20%の税金が引かれます。確定申告をすれば還付されますが、そういった煩わしさがあるのは念頭に置いておきましょう。
【4】取引時間
日本株は、9:00~11:30、昼休みをはさみ12:30~15:00、米国株は、現地時間9:30~16:00です。日本時間にすると、夏時間では22:30~翌5:00、冬時間では23:30~翌6:00となります。日本国内で生活していると普通の人は寝ている時間なので、リアルタイムでの売買は難しいかもしれません。
【5】為替変動の影響
米国株投資には、為替変動リスクが伴います。株価が上昇しても、円高になれば株価上昇の利益が削られてしまいます。逆に株高円安になれば、ダブルで利益が得られます。為替の変動の影響をダイレクトに受ける点では注意が必要です。
日本株投資は売買における為替リスクはないですが、為替変動が業績に影響を与える企業もあります。