17才で芸能界デビューし、『太陽にほえろ!』(NTV系)やNHKの大河ドラマなど、数々のドラマや映画、舞台などに出演してきた女優・水沢アキ(68才)。輝かしい活躍の裏で実は、莫大な額のローン返済のため、身を削る生活を送っていた。
「1994年、バブル崩壊で所有していた不動産の価格が4分の1に下がり、利息を含めて6億5000万円のローンを背負ったんです」(水沢・以下同)
この当時、水沢は離婚したばかり。2児(現在息子は36才・娘は34才)を育てるシングルマザーだった。
「不景気のあおりを受け、出演料も下がっていましたからダブルパンチでした。生活を切り詰めながら、どんな仕事でも受けて、がむしゃらに働いてきました。『努力』と書いた紙を壁に貼って自分を鼓舞していましたね」
39才のときから毎月220万円ものローンを返済するため、毎日3時間睡眠で、休みは月2日程度。過労のせいで、休みの前夜には片頭痛に襲われて救急車に運ばれたこともあったという。
日々の生活では節約もし、それはいまも習慣化している。
「冬は厚着をして暖房器具の使用を控え、夏はクーラーではなく扇風機で涼をとっていました。冷蔵庫の開閉も3秒以内にするというルールを子供たちにも教えていました。それと、物を徹底的に大切にしてきましたね。洋服は一度買ったら生涯着ることをポリシーにしています。
筋トレやヒップホップダンスなどで体形を維持するようにしていますが、ウエストがきつくなったらすぐにサイズ直しします。あ、今日の服も20年以上着ていますよ。そうそう、もらったレジ袋や輪ゴムも捨てずに再利用しています。1億円のものだって1円がなければ買えないんですから、少額も無駄にしません」