ベビーシッターは資格がなくても働けるが、相手に信頼してもらうためにも民間資格を取得して肩書があるとより安心感を与えられる。
「子育て経験があっても、無資格だと古い間違った知識を持っている可能性があるので、不安に思う人は多い。代表的な資格は民間で3つありますが、どれを取得しても大きな違いはありません。費用は4万円ほどで受講期間は1~4か月。時給は1400~3000円ほどになります」
働き口はマッチングサイトでも見つかるが、個人でやるにはリスクが大きいので注意が必要だ。
「命を預かる仕事なのでもしものときの責任や、物がなくなったなどの個人間のトラブルのリスクがあるため、フリーで働くよりも専門の企業に所属した方がいいです」
難しい資格は稼げる資格でもある
社会的な需要が見込まれるのは介護士やベビーシッターだけではない。働き方改革による「2024年問題」で深刻な人手不足が見込まれる運送・物流業界。それを見越して、ドローンを活用するために必要となる無人航空機操縦者技能証明にも注目だ。ファイナンシャルプランナーの横川由理さんが提案する。
「60才を過ぎた女性に重いものを持ち運ぶ仕事は難しいですが、ドローンであれば運送は可能。ドローンによる運送はすでに始まっているので、これからもっと仕事が増えそうな資格です」
人間とともにペットの平均寿命も延びるなか、ペットシッターも需要が期待できる。
「動物が好きであれば、仕事は難しくありません。例えば『愛犬飼育管理士』の試験は費用1万4000円で8割が合格しています。仕事は1件1~2時間程度の拘束で、時給は1000~2000円が相場です」(丸山さん)