2016年のプロ野球は、“神ってる”強さで25年ぶりのリーグ優勝を果たした広島カープと、“二刀流”の大谷翔平ブームに沸く日本ハムファイターズが日本シリーズで激突。
近年にない盛り上がりを見せた。こうした事象と景気との相関について、「ジンクスの達人」として知られるエコノミストの宅森昭吉氏が解説する。
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プロ野球では日本ハムが広島を下し日本シリーズを制したが、この対戦カードは景気拡張を示す組み合わせだ。
人気球団が日本シリーズで対戦すると景気が良くなる傾向があるのだが、読売新聞の世論調査によると、今や広島はセ・リーグ3位、日ハムはパ・リーグ2位の人気球団だ。
日本シリーズに登場してきた2チームの人気順位を合計した数値が5以内の年は1986年以降17回あったが、そのうち16回は景気拡張局面だった。
また、この両チームのリーグ優勝は、それぞれに重要な意味がある。
パ・リーグの日本ハムは11.5ゲーム差からの逆転優勝を決めたが、10ゲーム差以上をひっくり返すドラマチックな逆転劇は1963 年の西鉄以来、過去に4回の記録がある。リーマン・ショックが起きた2008 年の巨人を除けば、すべて景気は拡張局面だった。