年間1500以上もの新商品が誕生するカップラーメン界。編集部が厳選した商品を、4人のラーメン通が実食&評価して、「しょうゆ」「みそ」「しお」「とんこつ」「シーフード」「変わりダネ」「ご当地」「旨辛」の8ジャンル別にランキング。ここでは「とんこつ部門」のランキング上位を紹介しよう。
【審査員】
『ラーメン屋トイ・ボックス』山上貴典さん/東京・三ノ輪に開店し、今年で10周年。「死ぬ前に1度は食べたい」ラーメンを求めて、世界中から客が押し寄せる。
料理研究家・池上正子さん/国内外で修業を重ね、冷凍保存・調理のスペシャリストとして活躍中。近著に『ムダなし! 節約冷凍レシピ』(永岡書店)。
ラーメン評論家・山本剛志さん/「TVチャンピオンラーメン王選手権」優勝。知識にも食べっぷりにも定評があり、現在も年間約700杯のラーメンを食する。
インスタント麺愛好家・大山即席斎さん/「TVチャンピオンインスタント麺通選手権」優勝。カップ麺のふた収集家としても名高い。著書に『即席麺カタログ』(グラフ社)。
【審査方法】
各品、麺・スープ・バランスの3項目をそれぞれ10点満点で採点し、合計を「総合点」として順位をつけています。商品は首都圏の大型スーパーやコンビニエンスストアで購入したものです。
※今回掲載した商品は全国販売されていますが、地域よっては手に入りにくいもの、販売終了やパッケージ変更になっている可能性もありますのでご了承ください。価格は編集部調べの実勢価格です(5月9日時点)。
「とんこつ部門」では、豚の骨をじっくり煮込んでつくるクリーミーなスープがベースで、濃厚な脂と深いコクが堪能できる。麺は本場九州スタイルの細麺が主流ながら、最近は太麺派も急増中。
今回のラインナップは、『とんこつラーメン』(一蘭)、『一風堂 赤丸新味 博多とんこつ』(セブンプレミアム)、「麺づくり 醤油とんこつ」(東洋水産)、『明星 チャルメラカップ 博多バリカタ豚骨』(明星食品)、『カップ SUGAKIYAラーメン』(寿がきや)、『サッポロ一番 カップスター豚骨』(サンヨー食品)、『コク旨 博多豚骨』(ファミリーマート)、『カップヌードル にんにく豚骨』(日清食品)、『とんこつラーメン』(ローソン)の9品。
その中から1位に選ばれたのは、麺7.3、スープ8.2、バランス8.0で、総合23.5点を獲得した『とんこつラーメン』(一蘭)だった。これについて審査員は、
「よくも悪くも一蘭っぽさが出ている」(山上)
「スープは本格的で実店舗にも負けていない。麺はまだ追いついていない印象も」(山本)
「おいしかったのでお店にも行ってみたい」(池上)
と、コメント。2位は『一風堂 赤丸新味 博多とんこつ』(セブンプレミアム)、3位は『カップ SUGAKIYAラーメン』(寿がきや)だった。
撮影/村尾香織、菅井淳子
※女性セブン2023年6月8日号