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【詳細解説】「墓じまい」の具体的手順と費用 墓地の管理者に相談、石材店への見積もり、法的手続きなど

【4】石材店へ見積もり

 物理的な墓じまいの作業を執り行ってくれるのが石材店だ。墓じまいとなれば墓石を撤去して適切に処分をし、土地を更地にして整備するまでを石材店が担う。また、墓石も一緒に移設し改葬するケースもあり、その場合も石材店の力を借りることになる。

「墓地によって、石材店が指定されているケースと、自由に選べるケースがあります。公的霊園や地域の墓地は自由ですし、寺院はケースバイケースです。民営の霊園は石材店が決められているケースが多いようです」

【5】法的手続きを行う

 改葬を行うには、もともとのお墓がある市区町村に申請をして、「改葬許可証」を発行してもらう必要がある。

「人が亡くなり、火葬すると『火葬証明書』が出ます。この火葬証明書はお骨が誰のものかを示すもので、基本的には納骨の際、墓地の管理者に渡します。先祖代々のお骨を証明するものはすでに残っていませんから、改葬の際、『このお骨は○○さんのお骨ですよ』という証明を、市区町村が代わりに行うのが改葬許可証なのです」

 改葬許可証は、火葬証明書に代わる、いわば「お骨の身分証明」なのだ。

「改装許可の申請用紙は自治体で異なりますが、一般的には、現在の墓地と引っ越し先の墓地の情報、改葬する遺骨について記入し、墓地の管理者に署名・捺印してもらいます。それを必要書類とともに役所に提出すると『改葬許可証』が発行されます」

【6】お骨の取り出し・移動・納骨

 もろもろの手続きが終えたら、いよいよ納骨されているお骨を取り出す。このとき、宗教的儀式を行うことが少なくない。

「宗教によって異なりますが、仏教の場合ですとお墓を閉めるお経を読んでいただく『魂抜き』を行います。そして、石材店に手伝いってもらいながら遺骨を取り出し、新しい納骨先へ速やかに御納骨します」

【7】墓石の撤去・土地の整備

 改葬であれば、【6】で終わりとなるが、「墓じまい」をするのであれば、墓石を撤去と土地の整備を行う。

「お骨をすべて取り出したあとは、墓石を解体撤去して、お墓の建っていた土地を更地に整備して、管理者にお返しします。ただ、これについては石材店にお任せできるので心配はいりません」

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