整形、脱毛、ネイルにマツエク、ヘアカラー……。美容といえばお金がかかるイメージもあるが、自分磨きに熱心な大学生は珍しくない。とりわけ都会の女子学生たちにはその傾向が顕著で、全身脱毛のためにローンを組むのも、エステに行くのも「自己投資」なのだという。しかしそんな風潮を目の当たりにして、驚きを隠せない地方出身の女子学生もいる。彼女たちにリアルな本音を聞いた。
周囲の“普通”に感化されて美容に目覚める
東北出身で、大学進学を機に上京した女子学生・ユナさん(仮名)。現在都内の私立大学に通っているが、当初、周囲の女子学生たちの“普通”に驚かされたという。
「東京の子が、全員かわいくてビックリしました。みんな目はぱっちりしていて、髪はツヤツヤ、肌もきれい。昼食時なんかには、よくみんなジェルネイルやマツエク(まつげエクステ)の情報交換をしています。脱毛も脚やデリケートゾーンだけでなく、全身やっている子もたくさんいます。私は基本ノーメイクだし、脱毛もその都度自己処理でいいやと思っていたので、東京の子は美容に対する意識が、平均的に高いなと驚いたものです」
そんなユナさんも、学生生活を続けるうちに、周囲に感化されるようになって美容意識が芽生えてきたという。最初のうちは「手をかければかけただけ、結果が出る」と喜んでいたが、最近では不安も生じているという。
「バイト代を貯めて、埋没法で二重の手術をしました。思っていたより手軽で、もっと早くすれば良かったと思いましたが、定期的なメンテナンスも必要とのことで、面倒くさがりやの私は、今から不安です。
あと、友人がみんなやっているのでマツエクにも挑戦しました。まるで自分じゃないみたいに目がハッキリして感動したのですが、その後、自まつ毛が想像以上に抜けてしまい、ものごとにはデメリットも付き物なんだなと思っているところです。あと、二重もマツエクも、一度やると、それに慣れてしまい、“素”が物足りなくなるのを実感します。今はメンテナンスを続けていかなければならないというプレッシャーと、それによりお金がどんどん出ていく恐怖があります」(ユナさん)