日経平均株価がバブル後最高値を更新、この“大波”に乗って資産を殖やしたいと考える人は多いだろうが、どんな銘柄を選べばいいのか。将来大化けする“お宝銘柄”を発掘できれば、資産が数百倍になる可能性も秘めている。
実際、米国では、GPU(画像処理半導体)の設計・開発を手がけるエヌビディアの株価が20年で400倍に高騰している。時価総額が一時「1兆ドル(約140超円)」に達し、米国で8社目となる「1兆ドルクラブ」に仲間入りした。仮に20年前、100万円分の同社株を購入して保有していた人は、4億円以上の価値になっていたということだ。
株の世界では買値の10倍以上に“化ける”銘柄を「テンバガー」と呼ぶが、現在のエヌビディアはそれを遥かに超えるインパクトを市場に与えた。
翻って現在、日本の株式市場には海外の投資家から熱い視線が注がれている。マーケットバンク代表の岡山憲史氏はこう言う。
「日経平均株価は5月17日に3万円の大台に乗せた後、6月5日に3万2000円台を33年ぶりに突破と、日本株上昇の勢いは際立っている。相場を牽引する主体は『海外投資家』です。4月の買い越し額は4兆9760億円、5月も26日までの合計で3兆1193億円の買い越しとなっていた。短期筋だけでなく、中長期の機関投資家も確実に日本株の資産配分を増やしている」
日本株市場でも、テンバガー銘柄となる大化け株を仕込む好機と言えるのだろうか。今回、投資のプロ3人が「次のエヌビディア」になることが期待される銘柄を挙げた。