「一気に100株を買うのは難しいけど…」
スマホ証券のLINE証券が提供する「いちかぶ(単元未満株)」は、単元未満で取引ができる銘柄数がもっとも多い。しかも1500銘柄を、東証の取引が終わった後、夜間でも買うことができる。証券会社出身でファイナンシャルプランナーの松岡賢治さんが言う。
「auカブコム証券の『プチ株(R)』には『プレミアム積立(R)』というサービスがあります。買付時の手数料がかからず、単元未満株を毎月500円以上から積み立てていける。自分が買いたい銘柄をコツコツ買っていくことができるので“1株から積み立てて、気づいたら100株になっていた”というケースもあります」(松岡さん・以下同)
楽天証券の「かぶミニ(TM)」は“ポイント投資”もできる。広報担当者が解説する。
「当社のサービスは、大手ネット証券5社の中では唯一、単元未満株の『リアルタイム取引』ができます。楽天ポイントを元手にすることもできるので、より自己資金を抑えた取引が可能です。日経平均株価の上昇もあり、新規口座開設のお客さまも、取引件数も増えています。“一気に100株を買うのは難しいので、1株ずつ買えるのがうれしい”というお声もあります」
現在、楽天証券では約1000銘柄を単元未満で取引することができる。サービス開始の4月時点では約500銘柄だったため、2か月ほどで銘柄数が倍になった計算だ。
「ANAホールディングスや日本航空、サンリオ、オリエンタルランドなど、株主優待で有名な大手企業にも投資できますし、レーザーテックや任天堂など名のある企業も人気です」(楽天証券広報担当者)
元手は1万円もいらない。口座開設さえできれば誰でもすぐに、大企業の株主になれるのだ。