配当利回りを基準に割安かどうか考える
銘柄選びの基本は、通常の株取引も、単元未満株も同じ。「この会社のサービスが好き」「この会社の商品はこれからはやるに違いない」など、自分が「応援したい会社」「これからもっと人気が出そうな会社」の株を買えばいい。
だが、どうせ始めるなら、利益は少しでも多い方がいい。松岡さんは「配当利回り」をポイントに置く。
「“投資の神様”のウォーレン・バフェット氏が2020年に日本の5大商社の株を買い、話題になりました。彼が日本の商社に目をつけた理由はずばり“割安だから”です。
その株が割安か割高かは、1株あたりの年間配当金を株価で割る『配当利回り』を基準に考えることができます。配当利回りが高いほど、その株は割安だと考えられます。バフェット氏が買った当時の商社の株の配当利回りは軒並み4%を超えていました。優良企業の配当利回りが4%もあるのは、世界的に見ても珍しい数字だったのです」(松岡さん)
いまでも、三菱商事をはじめ日本の商社株の配当利回りは3%以上。まだまだ割安だといえるだろう。
株高を受けてミニ株を始めようとしている会社員のAさん(50代)が話す。
「勉強を始めたばかりですが、商社や銀行は配当金が多く利回りが高い印象です。あおぞら銀行の配当利回りは現在6%近くで驚きました」
Yahoo!ファイナンスなどの配当利回りランキングから探すと見つけやすいが、中にはただ業績が悪いだけで株価が低い企業もあるので要注意。