東京電力は6月1日から、規制料金を平均15.9%値上げした。今後、銀行の振込手数料、タクシーや電車、郵便料金などもさらに値上げされる予定だ。今年1~9月の光熱費(2~10月の請求分)は、政府の『電気・ガス価格激変緩和対策事業』で補助されているためある程度の負担は軽減されているが、電気・ガス料金以外の状況はどうなるのだろうか。節約アドバイザーの丸山晴美さんは言う。
「小麦や大豆価格の高騰、輸送費の値上げを受け、今後も食費は上がり続けると考えられます。特に冷凍食品などの加工品は値上げの影響を受けやすいので、自炊をおすすめします」(丸山さん。以下同)
丸山さんは、食費節約のための自炊はもちろん、最近では、ベランダで野菜やハーブ類を栽培しているという。
「100円均一ショップで種を買い、土やプランターは10年以上前に買ったものを使い回しています。これまでチンゲン菜やモロヘイヤなど、月に1000円分の野菜を収穫してきました。“栽培している野菜がある”と思うと買い物に行く頻度が減り、余計な支出が抑えられました」
自家栽培で使う水も、節約可能だ。
「雨水をためておける『雨水タンク』があれば、雨水を再利用できますので、水道水を使わずに済みます。災害時の水資源にもなって一石二鳥。自治体によっては導入コストの2分の1など、補助金が出ます。年度明けから募集し、先着順で締め切るケースが多いので気になる人は早めに確認し、申請しましょう」