手続きは窓口ではなくウェブで
光熱費、食費だけでなく、銀行の振込手数料といった“手数料”も値上げしている。なぜなら人件費が上がっているからだ。しかしこの手数料は手軽に節約できるという。
「手数料を払いたくないなら、人手を借りなければいいのです。たとえば、スマートフォン(以下スマホ)の機種変更手続きを対面や電話で行わず、自分でインターネット上から行えば割引されます。銀行振込もインターネット振込やアプリ間送金を活用すれば割引、あるいは無料になる場合もあります」
特に高齢者向け携帯電話(ガラケー)を持っている人は、通常のスマホに乗り換えた方が、お得なアプリが使えるようになるので、おすすめだと丸山さんは力説する。
「PayPayなどのキャッシュレス決済アプリは、使うほどに割引されたりクーポンがもらえる機能が豊富なのでお得です。ただし、スマホを持っていないと使えませんから、ガラケーの人は契約・機種変更をおすすめします」
つまり今後は、デジタル機器やウェブを駆使し、自らの手で手続きを行うのが節約につながるのだという。なんとなく怖い、わからない、面倒くさい──こう思ったら、節約の道は閉ざされる。自分から情報を集め、調べる姿勢が欠かせないのだ。
取材・文/桜田容子
※女性セブン2023年6月29日号