ビジネス

【緊急対談:橋下徹氏×岩田明子氏】維新は野党第一党になるのか「安倍さんを支持して岸田さんに不満を持つ層を取り込みたい」と橋下氏

岩田明子氏は2002年、安倍晋三氏の番記者に。官邸や政党担当の他、外交取材多数。2013年から政治担当の解説委員を兼務。2022年7月、NHKを退局

岩田明子氏は2002年、安倍晋三氏の番記者に。官邸や政党担当の他、外交取材多数。2013年から政治担当の解説委員を兼務。2022年7月、NHKを退局

岩田:予備選挙を通じて、事実上、立憲と組み、野党として大きな塊を作る、という考え方ともいえるのでしょうか。

橋下:維新は自民党に失望した人たちの受け皿になろうとしているんですね。もっと言えば、安倍さんを支持していて岸田(文雄)さんに不満を持つ層を取り込みたい。だから、現実路線で自民党に賛成するときは賛成するし、反対するときは反対する。立憲の人たちは「反対ばかりしているわけじゃない」と言うんですが、賛成に回るのは反対しようがない行政案件ばかりで、重要な政治案件になるとだいたい反対です。一緒にやるのは不可能で、さすがに組めないでしょう。

岩田:共同歩調はとりにくいということですね。

橋下:小選挙区という制度では、野党がそれぞれ候補者を立てていたら、共倒れするだけなんです。馬場(伸幸・代表)さんは野党第一党になって存在感を示すと言っていますが、自公が過半数を握っていたら野党の力も弱い。別に野党第一党は維新でも立憲でもいいんですが、与党を過半数割れにして初めて、野党は個別の政策を実行できる力を持つようになるんです。

第3回に続く第1回から読む

【プロフィール】
橋下徹(はしもと・とおる)/東京都出身。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業後、1997年弁護士登録、翌年橋下綜合法律事務所設立。大阪府知事、大阪市長を歴任。地域政党・大阪維新の会を結党。その後国政政党・おおさか維新の会の初代代表に就任。2015年12月に政界引退。

岩田明子(いわた・あきこ)/千葉県出身。東京大学法学部卒業後、NHK入局。2002年、安倍晋三氏の番記者に。官邸や政党担当の他、外交取材多数。2013年から政治担当の解説委員を兼務。2022年7月、NHKを退局。写真の衣装はブラウス:ATTRANGES、stylia、イヤリング:jinjin。

※週刊ポスト2023年6月30日・7月7日号

関連キーワード

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。