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中野サンプラザが7月2日閉館 東京都心の“2000人規模ホール不足問題”が音楽業界に与える負の影響

2020年にオープンした東京都立川市の立川ステージガーデン(ホームページより)

2020年にオープンした東京都立川市の立川ステージガーデン(ホームページより)

都心から離れた会場はあるが…

 LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)やNHKホールなど、都内にもまだまだ2000人規模の有名ホールが存在しているが、絶対的に2000人規模のホールが減少しているため、それらのホールを使用するための競争率も高くなってくる。

 そういったなかで、都心から少々離れた場所の会場に活路を見出すケースもある。モーニング娘。’23やアンジュルムなどが所属するハロー!プロジェクトでは、結成以来、多くのコンサートを中野サンプラザで開催し、同会場が“ハロプロの聖地”と呼ばれるほどだった。しかし、閉館に伴い、今年の夏のコンサートツアーでの東京での会場は、2020年にオープンした東京都立川市の立川ステージガーデンとなった。

「立川ステージガーデンは、2500人規模の会場で、1階の客席はフラットで左右と後方にスタンド席があるというスタイルです。いわば、“小さいアリーナスタイル”という雰囲気で、中野サンプラザのような“老舗ホール”とはかなり雰囲気が異なります」(大塚氏)

 立川ステージガーデンについて、東京・世田谷区に住むハロプロファンのAさん(30代女性)はこう話す。

「以前行われた、立川ステージガーデンでのハロプロのコンサートに行きました。新しくて快適な会場ではあるんですが、1階は客席に傾斜がなく、背の低い女性にとっては、ステージが見にくいんですよね。どの席からでもちゃんとステージが見える中野サンプラザが、いかに優れた会場だったかと感じました」

 立川ステージガーデンのほか、東京八王子市のJ:COMホール八王子(2000人規模)、埼玉県さいたま市の大宮ソニックシティホール(2500人規模)など、“都心から少々離れた会場”はいくつかある。しかし、デメリットも少なくないようだ。

「東京の公演の場合、地方からの“遠征組”も少なくありません。たとえば新幹線で品川駅や東京駅に着いて、そこから30分くらいで移動できる場所の会場であれば、地方からの遠征も難しくないのですが、1時間以上かかるような場所の会場だとハードルが高くなる。地方ファンが行きにくくなるのは間違いないでしょう」(大塚氏)

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