昨今のパチンコ・パチスロといえば、派手な“液晶演出”で楽しませる機種が多い。その液晶演出における表現次第で、人気も変わってくる側面があるという。
「現在のパチンコ・パチスロでは、実写映像を使った機種は支持されにくく、CGやアニメーションを使ったものが人気になりやすい」と話すのは、パチンコ・パチスロ事情に詳しいジャーナリストの藤井夏樹氏だ。
「パチンコ・パチスロの場合、大当たりに至るまでの演出を“バトル”に置き換えて表現するのがパターンになっていて、“敵と戦って味方が勝ったら大当たり”という演出が多い。自ずとバトル要素のある漫画やアニメなどが題材にされやすくなり、アニメやCGでの表現が増えていったわけです。また、実写よりもアニメやCGを使ったもののほうが演出も派手で多彩になる。アニメやCGを使ったものが増えていくのには、そういった事情があります」(藤井氏・以下同)
パチンコ・パチスロの液晶演出については、いくつかの“NG表現”もあるという。
「明確な線引きがあるわけではないのですが、“公序良俗に反する表現はNG”ということになっています。たとえば、露骨な性的表現や流血などの残酷な描写、犯罪行為を助長する表現などは、基本的にNGです」
しかし、実際にはどこからどこまでがOKなのか、その判断は難しく、過激に見える液晶演出も少なくない。
「たとえば、今夏に導入予定のあるパチスロ機では、アニメーションの少女キャラクターに足つぼマッサージをしたり、レバーをこすったりするとキャラクターが顔を赤らめる演出があり、一部から“これはどうなのか”との声も出ていますね。直接的な表現ではないものの、キャラクターの衣装もセクシーですし、過激な表現と言われても仕方ないものだと思います」