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実兄から見た出川哲郎の半生 今でも守り続ける母からの教え「やりたいことはブレずにやり続けろ」

出川哲郎(左)が小学1年生の頃の家族旅行での写真(写真提供/出川雄一郎さん)

出川哲郎(左)が小学1年生の頃の家族旅行での写真(写真提供/出川雄一郎さん)

 こちらとしては、「最初に言えよ。そんなのこっちは、わかんないんだから! 終わってから言ったってしょうがないだろう!」ですよ(笑い)。

 その後に2回出演したんですが、そのときは、花を出して、のりの差し入れも家族で持って行きました。最前列に座った母は、「今日は家族が見に来てるんだって?」とタモリさんから声をかけてもらって、一瞬ですがテレビにも映りました。

 幼い頃にからかっていた弟がいつしか有名になって、だんだん表舞台に出してもらえるようになって……なんだか不思議な感じがしましたね。ちょっと悔しいような、でもなんとも誇らしい、そんな気持ちです。

「元気のりのり」の容器の顔写真は無許可で作成

 哲朗の顔写真が入った「元気のりのり」という商品があるんです。

 実はこれ、10年以上前に哲朗にも事務所にも誰にも言わないで、内緒で作ってしまったんです。後で、「ちゃんと許可を取ってよ」と怒られましたが、当時の哲朗といえば、「抱かれたくない男」に殿堂入り。店に哲朗のパネルを置いていると「横浜の恥」とボロクソに言われました。世間ではそんな扱いでも、私にとってはかわいい弟。少しでも表に出してあげたかったんです。残念ながら、当時はほとんど売れませんでした……。

 それが一転したのは、『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)に出演した2016年頃からです。

「ファンです!」と若い女性がいきなり店にやってくるようになり、どんどん商品が売れるようになったんですから、びっくりしましたよ。

 横浜高島屋の「かながわ名産展」に毎年出店しているのですが、コロナ前は毎回必ず1日、哲朗は手伝いに来てくれました。

 午後2時くらいから閉店まで、飲まず食わずでお客さんの相手をして、買ってくださった商品にサインをして一緒に写真も撮る。本当に一生懸命やってくれるんです。

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