今年82歳の岸井さんは、朝の5時に厨房入りし、直径40cmの大鍋に5~6杯、合計20キロほどのしらたきの明太子和えを毎日作るのだそう。
「金兵衛のお弁当は誕生から今年で27年目です。しらたきの明太子和えはオープン間もないころにまかないとして生まれたんです。それがとっても美味しいので、お弁当のメニューに採用されたと聞いています」(同前)
岸井さんは60歳を過ぎた頃に再就職というかたちで金兵衛にやってきた。それから20年以上、伝統の味を守り続けているのだ。その技術は後進にも受け継がれており、今後も愛好家がしらたきの明太子和えロスに陥る心配はなさそうだ。(了)