日常的な“調べ物”に活用される機会が多いスマートフォン。外出中にスマホでレストランを調べて行ったり、映画の時間をスマホで調べてそのままチケットを買ったりすることもできる。“スマホがあれば、どうにかなる”“下調べをしなくても、現地でスマホで調べれば大丈夫”──と思ってしまいがちだが、必ずしもそうではないようだ。
都内に住む会社員・Aさん(40代女性)は、仕事の出張で山陰地方に行った際、空き時間を見つけて観光する予定だったが、失敗に終わった。
「仕事が終わる時間が未定だったので、事前には調べず、その場でスマホを使って調べ、観光しようと思っていたんです。それでいざ現地で、とある観光スポットに行こうと思って、公式サイトを調べたんですが、どうやら季節限定のものだったようで、私が行ったときは休業期間だったんです。
公式サイトをもう一回確かめてみたら、たしかに小さく書いてありました。自分が隅々まで確認しなかったのが悪いとはいえ、スマホのサイトって必要な情報がどこに載っているのかよくわからないし、使いにくい部分もあるなと感じました」
観光スポットやお店の場合、臨時休業になっていることもある。公式サイトであれば、最新の情報が更新されているだろうから、そういった情報がどこよりも早くキャッチできると考えがちだ。しかし、Aさんのケースのように、必要な情報が一見しただけでは見つからないことや、公式サイトの更新が滞っていて最新の情報がわからないこともある。そういった場合を想定し、スマホで調べる際には、行きたい場所のSNSアカウントなども調べたほうが良さそうだ。
スマホの地図アプリは情報過多?
スマホの地図アプリを使うことで、目的地までの距離や交通手段ごとの時間を知ることができる。しかし、スマホゆえの不便を感じることもあるようだ。都内に住む自営業・Bさん(30代男性)はこう話す。
「国内旅行が好きで、いろいろな場所に行くんですが、私は、1日で何個も観光スポットを回りたい。1つの目的地に行くだけなら、たしかに地図アプリはとても便利だと思います。でも、複数の目的地がある場合はそうでもないこともある。
まず地図アプリって、単純に見にくいんですよね。画面が小さいから、2つの目的地の距離感もいまいちわからない。あと、細かくいろいろな情報が載っているのはありがたいけど、必要ない情報も多くて、逆にわかりにくく感じることもありますね」