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【橋下徹氏が語る日本の政治】「大事なのは自公を過半数割れに追い込むこと。そうすれば維新の政策実行力が高まる」

元NHK解説委員の岩田明子氏が斬り込んだ

元NHK解説委員の岩田明子氏が斬り込んだ

岩田:理念型の改正を主張する政治家は、戦後レジームからの脱却という観念を優先してしまうんですよね。確かに、たった8日間で占領軍が作った憲法を80年近くも抱いてきたわけで、日本人の手で作り直すべきだという考え方もよくわかります。

 ただ、いざ9条を改正して軍隊を持つとなったら、軍の規律に関するルールや軍事裁判所の設置なども必要になります。そうなると特別裁判所の設置を禁じた憲法76条も改正しなければならないのですが、こうした議論はあまり耳にしません。議論の幅が必要ですね。

橋下:戦後レジームから脱却したい人たちは今もいますが、僕は政治というのは現実の課題を解決することが一番の使命だと思っています。維新には課題解決型の憲法改正を打ち出してほしいですね。

(了。前編から読む

【プロフィール】
橋下徹(はしもと・とおる)/東京都出身。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業後、1997年弁護士登録、翌年橋下綜合法律事務所設立。大阪府知事、大阪市長を歴任。地域政党・大阪維新の会を結党。その後国政政党・おおさか維新の会の初代代表に就任。2015年12月に政界引退。

岩田明子(いわた・あきこ)/千葉県出身。東京大学法学部卒業後、NHK入局。2002年、安倍晋三氏の番記者に。官邸や政党担当の他、外交取材多数。2013年から政治担当の解説委員を兼務。2022年7月、NHKを退局。近著に『安倍晋三実録』(文藝春秋)。写真の衣装はブラウス:ATTRANGES、stylia、イヤリング:jinjin。

※週刊ポスト2023年7月14日号

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