キャリア

「定年前より収入が増えた」セカンドキャリアで“天職”を見つけた人たち 大切なのは前職や資格より「人柄」

高齢者の就業率は年々上昇している(年齢階級別就業率の推移)

高齢者の就業率は年々上昇している(年齢階級別就業率の推移)

前職や資格以上に「人柄が大事」

 彼ら/彼女たちのように天職を見つけるには何が必要なのか。一般社団法人高齢者再就職支援センター代表理事の西村栄子さんは、「成功者には共通点があります」と指摘する。

「セカンドキャリアで成功するシニアは柔軟性や好奇心があり、かつ自分のどこに価値があるかを理解していて転職にポジティブです。加えて企業や人に対して“貢献”しようという気持ちが大きい。

 企業や先輩に教わろうとする受け身の姿勢ではなく、それまで培ったスキルや経験を生かして企業や人を支えようとする人は、天職を見つけやすいのでしょう」(西村さん)

 多くの働くシニアを見てきた人材派遣業「高齢社」代表の村関不三夫さんは「人柄」が最も重要だと指摘する。

「前職や資格以上に人柄が大事だと思っています。シニアにとっての天職は人柄を生かせる仕事なんです。

 派遣先には仕事の出来以上に“人生の先輩として若い社員の相談役になってくれて助かる”と言ってくれる企業もあります。最大の武器である人柄を生かして天職を見つけ、いつまでも生き生きと働いてもらいたいです」

 これまでの人生の先に天職がある。定年は、そのことに気づく大きなチャンスなのだ。

※女性セブン2023年7月13日号

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