6月26日、元フジテレビでフリーアナウンサーの内田恭子さん(47)が、幼児教育施設などを運営する株式会社Kids Smile Holdings(キッズスマイルホールディングス)の社外取締役に就任したことを自身のSNSで発表した。内田アナは「このような大変光栄な機会を与えて頂き、身の引き締まる思いです」と“所信表明”した。女性アナと幼児教室は一見すると繋がりが見えないが、なぜ今回、内田アナの就任に至ったのか。同社経営企画部は彼女にオファーした理由をこう語る。
「社外取締役に就任しました内田恭子さんは、テレビ局アナウンサーとしての豊富な取材体験、女性や子供向けの社会活動への取り組みを通じた幅広い知識をお持ちです。当社の認可保育事業、民間教育事業の発展、及び女性活躍機会創出と従業員満足・保護者満足の向上に向けた取り組みにおいて、当社の業務執行に対する監督・助言等を行なっていただきます。
また特に弊社グループでは現在、幼児教育の場として認可保育所を中心に80施設を運営しております。そのなかで内田さんは2人のお子様のお母様でもありますし、色々と社会活動もやられているという中で、我々の事業にもまだまだ改善できるところがあると思います。『こういうサービスがあった方がいいのでは』といった、内田さんらしい視点があるのではないかと思っています」
コンプライアンス意識の高さも魅力
近年、内田アナのように女性アナが一般企業の社外取締役に選任されるケースが増えている。6月29日には、四国電力グループの電気設備工事会社「四電工」の株主総会で内田アナと同僚だった元フジテレビの中野美奈子アナ(43)の社外取締役選任案が可決されたことが話題になった。なぜ、「アナウンサー」の需要が高まっているのか。『経済界』編集局長の関慎夫氏が解説する。